からだ・美容
「救急医の立場からはやめてほしい」 SNSで根強く続く“顔面ケーキ” 思わぬケガや失神のリスクを医師が警鐘
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目や鼻に入った成分が悪影響を及ぼすことも
さらに、ケーキの成分が顔の隙間に入り込むことによるトラブルも無視できません。糖分の高いクリームや、固いトッピングが目に入ることで角膜を傷つけたり炎症を起こしたりするおそれがあるほか、勢いよく顔をぶつけた際にクリームやスポンジの破片が鼻腔内に押し込まれてしまうこともあります。
これが原因で細菌が繁殖し、時間が経過してから「遅発性の副鼻腔炎(蓄膿症)」を引き起こすケースも考えられます。「洗えば済む」と思われがちですが、粘膜の奥に入り込んだ異物を取り除くのは容易ではなく、医療機関での処置が必要になることもあるのです。
こうした理由から、「顔面ケーキという行為は、医学的な観点から見て非常に危険であると考えます。救急医の立場からはやめてほしいですね」と境野医師はいいます。
近年SNSでは「食べ物を粗末にしている」「見ていて不快」といった、倫理的・マナー的な観点からの批判も急増しています。大切な人の心と体を守るためにも、お祝いの仕方を今一度考え直してみる必要がありそうです。
境野高資(さかいのたかし)
日本専門医機構 救急科専門医・小児科専門医、日本小児科学科 小児科指導医、厚生労働省 麻酔科標榜医、日本医師会認定産業医、パナマ政府認定船医。特定の医療機関に所属しないフリーランス医師として、首都圏のみならず被災地やへき地・離島などの医療支援に従事。同時に看護学校や救急救命士養成校などで教鞭も取る。
日本専門医機構 救急科専門医・小児科専門医、日本小児科学科 小児科指導医、厚生労働省 麻酔科標榜医、日本医師会認定産業医、パナマ政府認定船医。特定の医療機関に所属しないフリーランス医師として、首都圏のみならず被災地やへき地・離島などの医療支援に従事。同時に看護学校や救急救命士養成校などで教鞭も取る。
(Hint-Pot編集部)
