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「21世紀にまだ使っているの!?」 日本で銀行口座を開設しようとしたアメリカ人が困惑 アメリカにはない日本の文化とは
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日本人にとっては当たり前でも、外国人から見ると「ここが変だよ!」と感じる日本の文化があるといいます。そのうちのひとつが印鑑です。ハワイ在住の主婦ライターi-know(いのう)さんは、アメリカ人の夫が日本の銀行で困惑した話を聞いて、「日本らしいな」と感じたのだとか。第106回は「銀行の口座開設は、印鑑かサインか」です。
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銀行口座を開設しにメガバンクへ
進学や就職で、新しい環境に飛び込む人が多いこの時期。新生活に必要なものとして、銀行口座を開設した人も少なくないのではないでしょうか。
そこで今回は、アメリカ人の夫から聞いた、日本の銀行にまつわる“苦い思い出”をご紹介します。
今から十数年前、仕事で日本に住んでいた夫は光熱費などの引き落としのため、銀行口座を開設しようと最寄りのメガバンクを訪れました。外国人が口座を開設するには、在留カードやパスポートの提示が求められますが、もうひとつ“あるもの”が必要だと言われ、夫は困惑したそうです。
その“あるもの”とは印鑑です。アメリカには、日本のように本人確認や契約で使う“印鑑文化”はありません。
夫が困っていると、銀行員は「名前のカタカナ表記、またはアルファベットで印鑑が作れる」ことを教えてくれたそうです。そこで夫は、銀行の近くにあったハンコ店へ向かうことに。
印鑑は諦めてサインで開設できる銀行へ行くことに
“人生で初めての印鑑”に胸を躍らせ、意気揚々と店を訪れましたが……なんと、小さな印鑑には文字数制限があり、夫のフルネームが収まらないことが判明。さらに、名前がすべて入る大きめの印鑑は値段が高いうえに、仕上がりにも日数がかかるので、すぐに作ることはできないと言われたそうです。
結局、夫は銀行口座も作れず、印鑑も作れず。モヤモヤした気持ちでハンコ店を後にしました。
次に夫がとった行動は、インターネットで「銀行 外国人 印鑑 いらない」と検索すること。そして、検索結果に表示された銀行へ足を運ぶことにしました。
最初から検索したら良かったのですが、アメリカではどの銀行でもサイン(署名)で口座開設できるので、「まさか、日本が21世紀になっても印鑑を使っているとは思わなかった」とのこと(笑)。
サインで口座が作れるその銀行は実店舗が少なく、電車を乗り継いで向かった先は六本木。さすが外国人が多いといわれる街なだけあって、英語が話せる銀行員が常駐していたそうです。もちろん印鑑は不要、サインで口座を開設し、夫は無事に日本の銀行口座を作ることができました。
