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「21世紀にまだ使っているの!?」 日本で銀行口座を開設しようとしたアメリカ人が困惑 アメリカにはない日本の文化とは
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解約時にはサインが一致せず困惑

ところが、これには後日談があります。その後、日本を去ることになり、口座解約のためにその銀行を訪れたときのことでした。解約手続きのプロセスでサインの照合が必要だったのですが、何度サインしても「登録されたサインと一致しない」という理由で、なかなか手続きが進まなかったのです。
アメリカ人のサインといえば、筆記体を崩したような、日本人から見れば線を走らせただけに見えますが、本人にとっては一貫した“署名”です。夫は「これまでこのサインを書き続けてきたし、アメリカの銀行でサインが一致しないと言われたことはない」と、混乱したのだとか。
結局、銀行員からヒントをもらい(もっとこの文字を大きく書く、この文字を小さく書くなど)、20回目のチャレンジでサインが一致! 私がその話を聞いたとき、日本の銀行は「印鑑並みに一致することを、サインに求めているのだろう」と思いました。一方、アメリカでは身分証明書が提示されれば、サインが完全に一致しなくてもOKなのかもしれません。
昨今、日本でもオンライン銀行をはじめ、サインで口座開設ができる銀行が増えています。しかし、サインという欧米のやり方を取り入れるのであれば、その運用には多少の違いを許容する柔軟さを一緒に取り入れる必要があるのではないかと感じた、日本の銀行のお話でした。
(i-know)

i-know(いのう)
大学卒業後、フリーランスライターに。お笑い雑誌やファッション誌で、著名人のインタビューを中心に活躍。34歳のとき日本のキャリアに一区切りをつけ、単身ニューヨークへ。その後、ハワイのロコ(地元民)と結婚し、現在は2人の子ども(8歳、6歳)をバイリンガルに育てるべく奮闘している。
