Hint-Pot | ヒントポット ―くらしがきらめく ヒントのギフト―

からだ・美容

「寝だめ」をしてはいけない理由 “春バテ”のだるさ解消のための“NG行動”とは 医師が解説

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

教えてくれた人:小倉 慶雄

何かと慌ただしく疲れが取れない…春の忙しさにかまけて放置してはいけないケースも(写真はイメージ)【写真:PIXTA】
何かと慌ただしく疲れが取れない…春の忙しさにかまけて放置してはいけないケースも(写真はイメージ)【写真:PIXTA】

 新生活が始まり、何かと慌ただしく落ち着かない日々が続く時期。疲れがなかなか抜けず、ぼんやりしてしまうこともあるかもしれません。しかし、そのぼんやりとした感覚が、体から発せられるSOSの可能性である可能性があるといいます。眠気や体の“重だるさ”になんらかの症状が隠れているケースや、よかれと思って講じた対策が、意外にも“NG行動”であることも。注意すべきポイントについて、金沢駅前内科・糖尿病クリニック院長の小倉慶雄医師に話を聞きました。

 ◇ ◇ ◇

「春だから眠い」で片づけて良い? 注意が必要なケースとの違

 春は、新生活のストレスや寒暖差などが原因で、自律神経が乱れやすい季節。そのため、強い眠気も“春だから”と片づけられがちです。たしかに、その多くは生活リズムの変化や睡眠不足による一時的な疲れで、休めば改善します。

 これに対して、医学的に注意が必要なのは、原因に心当たりがないのに眠気やだるさが続く、十分寝ても改善しない、あるいは日中の仕事や家事、運転に支障が出るほど強い症状があるケースです。ほかに、なんらかの別の症状を伴う場合も見逃せません。

 決定的な違いは「休めば元に戻るかどうか」です。しっかり休んでも改善しない、あるいは日常生活に支障が出るほど症状が続く場合は、単なる疲れではない可能性があります。また、動悸や口の渇き、多尿、体重の変化など、いつもと違う症状がある場合も注意が必要です。

寝だめやドリンク剤での“その場しのぎ”が招く悪循環

 だるさを解消しようと、休日に長く寝る「寝だめ」をする人もいるでしょう。これは一時的に回復したような感覚を与えるものの、かえって病気の発見を遅らせる可能性があるので避けてください。また、生活リズムをさらに崩してしまい、さらなる体調不良を招く悪循環を生むこともあります。

 同じように、一時的にシャキッとするために、ドリンク剤などでしのぐのも考えものです。カフェインなどで症状を一時的に隠してしまうと、本来の原因の発見が遅れます。また、カフェインは睡眠の質を悪化させるため、これもまた悪循環につながる原因です。

病院へ行くべき目安と、医師に伝える際のコツ

 受診を検討する具体的な目安としては、「数日休んでも改善しない」「1~2週間続いている」「日常生活に支障が出ている」のいずれか、もしくは複数に当てはまる場合です。ただし、胸の痛みや失神、強い動悸、意識障害、急激な体重減少、死にたいほどつらい気持ちがある場合は、期間にかかわらず早急に受診してください。

 何科に行けば良いか迷ったときは、まずは内科、またはかかりつけ医を受診するのが正解です。医師に症状を伝える際は、以下のポイントを意識して話すとスムーズです。

・いつから症状があるか
・どのくらいの頻度で起こるか
・睡眠の状況(時間は足りているか、熟睡感はあるかなど)
・生活にどのような影響が出ているか
・眠気以外の症状はあるか
・現在飲んでいる薬はあるか

 新年度は誰しも無理をしがちな時期ですが、「頑張れるかどうか」を基準にするのではなく「普段通りに生活できているか」を基準に、自分の体と向き合ってみてください。不調が続く場合は、早めに生活や健康状態を見直しましょう。

(Hint-Pot編集部)