海外ニュース
「アメリカ人的にはありえない!」 日本との価値観の違いに衝撃 ハワイ出身の夫が疑問に思った意外なこととは
公開日: / 更新日:
「おいしいのに3点台?」 日本の評価に驚いた夫のひと言
この発見を、日本に住んだこともあるアメリカ人の夫に聞いてみました。すると、「日本は飲食店にしても、評価が低すぎる。アメリカ人の感覚で星が3点台というのはとても低い評価だけど、食べてみるととてもおいしい。日本に住んでいるとき、どんなにおいしいお店でも評価が低いから驚いたよ」とのことでした。
そして、こんな質問を投げかけてきました。「日本人は、おいしい! と思ったお店に、星5つ付けないの?」。日本人代表として答えるのは恐縮ですが、その質問への私の答えは「すごくおいしくても、5は付けない人が多いと思う」でした。おそらく、この意見に共感する日本人は多いのではないかと思います。
たとえば、食べログによる「点数・ランキング」の解説によると、「満足できる確率の“とても高い”お店」の基準である4.00点以上は、全体の約0.07%と非常に低いです。さらに、「満足できる確率の高いお店」の基準である3.50~4.00点未満ですら、全体の約3%となっています。この客観的事実を夫に話すと、「おいしいのに評価が3点台というのは、アメリカ人的にはありえない!」と驚いていました。
“高評価文化”の背景 自己肯定感の違いが影響している?
しかし日本人の私としては、アメリカ人の“高すぎる評価”に不満を感じることもあります。それはECサイトの商品にしろ、レストランにしろ、4.5以上の高評価がついているにもかかわらず、「品質が悪い」「おいしくない」と感じることがよくあるからです(個人の感想です)。
高すぎる評価……といえば、商品や食べ物だけでなく、アメリカ人は自分自身に対しても「評価が高い」と感じることがあります。その代表的な例が、就職活動。「自分は人より優れている」「(やったことのない業務でも)自分はできる!」と、アピールするのは、アメリカでは当たり前です。
小学校でもその違いを感じる場面があります。先生が「これわかる人」と問いかけると、多くの生徒が「はい!」と自信満々に手を挙げます。ところが、実際には解答が間違っていることは珍しくありません。日本であれば、本当に自信のある場合にしか手を挙げない子どもが多い印象です。
こうした背景には、育ってきた環境の違いがあるのかもしれません。アメリカでは、人と違う点を「個性」や「魅力」として受け止められることが多く、失敗に対しても人から強く責められにくい環境で育つ傾向があります。
その積み重ねが、行動の積極性や自己評価の高さ、いわゆる自己肯定感の高さに影響しているとも考えられます。
こうした育ってきた環境の違いが、自分だけでなく他者にも“高評価”を付けやすい姿勢につながっているのだとすれば、私たち日本人はどうでしょうか。次に日本でおいしいお店があったら「素直に星5つを付けよう!」と心に決めた、私なのでした。
(i-know)

i-know(いのう)
大学卒業後、フリーランスライターに。お笑い雑誌やファッション誌で、著名人のインタビューを中心に活躍。34歳のとき日本のキャリアに一区切りをつけ、単身ニューヨークへ。その後、ハワイのロコ(地元民)と結婚し、現在は2人の子ども(8歳、6歳)をバイリンガルに育てるべく奮闘している。