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「着物警察が怖くて着られない」→着付け姿に「ホメホメ警察」が出動 ユーモアあふれる呼びかけに「自首します」の声
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「着物警察が怖い」という声に危機感 ホメホメ警察誕生のきっかけ

「不慣れな人を排除するのではなく、まずは『着たこと自体』を認め寛容に受け入れる場があっていいと思いました」
和服業界の急速な衰退を肌で感じてきたなか、SNSで「着物警察が怖くて着られない」という声が増えていることに強い危機感を覚えたというタカハシさん。投稿のアイデアは、親しい友人がSNSで主宰していた「褒め合うコミュニティ」からヒントを得たといいます。
「ダメ出しをする警察がいるなら、逆の『ホメホメ警察』がいてもいいな、とひらめきました。『警察』という言葉から、取調室のカツ丼や『田舎のお母さんが泣いてるぞ』というベタな説得シーンを連想して設定を広げていきました。読んでくれる人が『ここなら恐怖感なく着物の写真を投稿できるかも』と感じてくれたらいいなと思い、ちょっとふざけたイメージの文章にしてみました」
母の着付けから一念発起、着物文化の未来へ

作家として長年着物と向き合ってきたタカハシさんですが、実は着付けは母に頼りきりだったそうです。その反省も今回の投稿を後押ししました。
「母の移住を機に、母から譲り受けた着物たちを自分で守らなければならなくなり、一念発起して着付け教室に通い始めました。実際に自分で着て出かけてみると、周囲の方が喜んでくれたり、丁寧に接していただけたり。とくに海外では、着ているだけでVIPのようなおもてなしを受けることもあり、日本文化の力を再確認しました」
また、改めて年齢に合わせて工夫して着続けられる「流行に左右されないコスパの良さ」も、今の時代に合った魅力だと感じているといいます。
「私自身もまだ着付けは勉強中の身ですので、みなさんの姿から『ひとりで着られたこと自体の素晴らしさ』を感じて、逆に私も勇気をいただきました。素敵なところを見つけてお互いを褒め合える、寛容で優しい空気感が広がっていけば、着物文化はもっと楽しく、未来へつながっていくと信じています」
おどけた文章の裏に、着物文化への深い愛情と危機感が宿った「着物ホメホメ警察」。今日も着物姿の“自首者”を待ちわびているようです。なお、タカハシさんのインスタグラムアカウント(equbo)では、“Hawaii”をテーマにした手描き友禅・藍染め作品を発信中。“Hawaii”をテーマとする作品制作のなか、着物文化を温かく見守っています。
(Hint-Pot編集部)