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「毎日痛くてかゆくて、『なんで私だけ』って…」 認知度の低い難病と向き合う30歳女性 持病の発信を続ける理由
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「表皮水疱症だったからこそ、人に優しくなれた」

表皮水疱症の患者は皮膚だけでなく、口の中や食道、胃、大腸などの粘膜も、傷つきやすいとされています。症状の現れ方には個人差がありますが、ごはんが食べられない、目が開けられない、歩けなくなるなど、日常生活に大きな支障が出たり、合併症が起きたりすることもあるそうです。
「皮膚がんにかかりやすいとも言われています。2025年に傷の治癒を促進する新薬が登場したので、これから根治できる方法が見つかったり、違う新薬が登場したりすることに期待しています」
かつては周囲から支えられる自分に対して、「情けない」「悔しい」という想いを持っていた梅津さん。しかし、年を重ねるにつれ、捉え方は変化。支えてもらった分、自分ができることで誰かを助けたい、支えたいと思うようになりました。
「私は表皮水疱症だったからこそ、誰かの痛みを知ろうと思えて人に優しくなれたのかもしれません」
「かわいそう」と言われるのもつらい

病名の認知度が低いため、表皮水疱症の患者は心ない言葉をかけられることがあります。実際、梅津さんは「食べているものがよくない」と注意されたり、すれ違いざまに「グロ」と言われたりしたことがあったそうです。
「初対面の人から『かわいそう』と言われるのもつらいです。私の場合は、『どうしたの?』『病気?』などまっすぐ質問してもらえたら表皮水疱症だと伝えやすいです」
そう話す梅津さんは、同じ病気を持つ人たちに温かいエールを送ります。
「毎日痛くてかゆくて、『なんで私だけ……』と暗い気持ちになる日もありますよね。生きているだけで頑張っているのに、毎日の治療や通院もしているなんて偉い。その頑張りは、いつか報われます。治る病気になると、私は信じています」
強い思いがこもった梅津さんの発信。より多くの人に届き、表皮水疱症という病名が広く知られますように。
(古川 諭香)