インタビュー

【私の家族】代表曲「TOMORROW」から25年 岡本真夜 一人息子が巣立った今 犬と猫1人と2匹との暮らし

著者:中野 裕子

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かけがえのない「家族」について語る岡本さん【写真:山田隆】
かけがえのない「家族」について語る岡本さん【写真:山田隆】

2013年に病を患った際は雰囲気を感じ見守ってくれた―まるで親の状況を理解する子

 ずっと犬派だったんですけど、3、4年前、お付き合いのあるジャズシンガーのウィリアムス浩子さんのお家に遊びに行かせていただいた時、猫もいいなと思うようになりました。浩子さんはロシアンブルーを2匹飼っていらして、そのうちの1匹の「ポー」ちゃんがとっても穏やかで、初対面の私の手にアゴをのっけて寝ちゃったんですよ。それまで猫ってシャーッて怒って引っ掻くイメージが強かったので、そんな猫ばっかりじゃないんだ、かわいい! と驚きました。

 それから、毎晩、携帯で猫のブリーダーサイトを見て、癒されてから寝るのが日課に。ある日、「こしあん」の写真を見てかわいいと思って、会いに行っちゃったんです。そうなったら、もう手ぶらでは帰れない(笑)。息子に相談もせずに連れて帰ってきちゃいました。

 我が家の子どもたちはみんな、性格はそれぞれですけど、基本的にはのんびり屋。私がそうだからかな(笑)。それに、彼らも今がどういう状況かをよく理解しているな、とも感じます。親が思っている以上に、親の状況を理解している子どもと同じですね。2013年に私がチョコレート嚢胞(卵巣の内膜症)を患った時は、いつもと違う雰囲気を感じて遠くから見守ってくれていました。

 4匹とも健康なのはなぜでしょうね。ドライフードしかあげていないのがいいのかな。自分なりにネットで調べて良さそうだなと思ったものをあげているだけなんです。外で運動させればいい、というものでもないのかも。というのは、シドはもう何年も外に出ていないんです。めちゃくちゃビビリ屋さんなので、散歩中に犬や猫に出会うとピタッと動けなくなってしまうんです。散歩をやめて運動不足にならないよう、家の中でちょっと一緒にダッシュしたりして解消させています。

 忙しいので完璧なお世話はできていないと思いますけど、まあ何とかやれています。地方でライブがある時は、極力、日帰りで。今は日本全国、ほとんど日帰りできますから。朝、ごはんを置いて家を出て、帰ってからごはんをあげたり……。できれば、なるべく近くにいてあげたい……どうしても泊まりになる時は、ペットホテルに預けています。

 昨年から一人暮らしになったことで変化も。それまで息子のために早朝に起きて、長年していたお弁当作りとかがなくなって自由時間が増えました。自分に費やせる時間が増え、余裕もでき、今年は3月4日に12年ぶりにシングルをリリースしました。曲も今までの雰囲気と違うので、ミュージックビデオではビジュアルも思い切った衣装とヘアメイクにしてみたんですよ。息子に頑張っている背中を見せたい、残したい、という思いも強い。家族の存在は私の音楽活動に力をくれていますね。

◇岡本真夜(おかもと・まよ)
1974年1月9日、高知県生まれ。高知県立高知南高校卒業後、上京。1995年5月、シングル「TOMORROW」(徳間ジャパン)でデビューし大ヒットさせた。同年末のNHK紅白歌合戦出場。2016年3月、mayo名義でピアニストとしても活動開始。2020年3月、12年ぶりのシングル「旅人よ」(ドリーミュージック)が歴史シミュレーションゲーム「三國志14」のエンディングテーマ曲になり話題に。「岡本真夜 VS mayo LIVE 2020 ~歌とピアノインストの世界~」(4月17日・東京・eplus LIVING ROOM CAFE&DINING、5月14日・大阪BananaHall)、デビュー25周年記念コンサート(5月24日・東京国際フォーラム ホールC)を開催予定。