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「100回たたかれて気絶したことも」 宗教2世女性が語る壮絶な“ムチ打ち”の日々

公開日:  /  更新日:

著者:古川 諭香

笑顔を浮かべる、中島みきさん【写真提供:中島みきさん(@miki_nakag)】
笑顔を浮かべる、中島みきさん【写真提供:中島みきさん(@miki_nakag)】

 幼少期に親からどんな扱いを受けたのかによって、人の一生は大きく変わることがあります。中島みきさん(@miki_nakag)さんは、母親がエホバの証人を信仰していた宗教2世。小学校に入学する前から家庭では日常的なムチ打ちが行われていました。宗教上の教えであったムチ打ちは、中島さんの心や生き方にどのような影響を及ぼしたのか……。彼女の半生を伺いました。

 ◇ ◇ ◇

心と体がバラバラになったムチ打ち

 母親は中島さんが3歳の頃、育児中の孤独に苦しんでいました。そんなとき、自宅へ現れたエホバの証人に出会い、母親は入信しました。家庭の状況は大きく変わっていきました。

 中島さんの父親は実業家でした。ところが、母親が熱心に献金をしていたため、中島さんは幼い頃から節約生活をしていたといいます。

 また、信者ではなかった父親は、中島さんをキリスト教の幼稚園に入園させたいと考えていましたが、母親は反対。中島さんは幼稚園には通わず、同じマンションに住む友達と遊ぶことすら禁じられ、家庭内保育で育ちました。

3歳まではよく笑う子だった【写真提供:中島みきさん(@miki_nakag)】
3歳まではよく笑う子だった【写真提供:中島みきさん(@miki_nakag)】

 宣教活動を始めたのは、4歳の頃です。当時は中島さん自身も信仰を受け入れ、宗教活動に熱中していました。その一方で、母からの“ムチ打ち“には大きな苦痛を感じていたといいます。

「聖書の教えに背いたときや、親の言うことを聞かないときに、ムチで打たれました。不従順は、サタンのせいと見なされるからです」

 竹の定規や靴べら、水道ホース、ハンガー、ベルトなど、ムチ打ちに使われる道具はさまざまでした。5歳のときには100回もムチ打ちされ、気絶。幼いながら、「心とか体がバラバラになった」と感じました。

「逃げると回数が増えるので、従うしかありません。当時は信者のママ友同士で我が子にムチ打ちした回数を話す風潮があり、どれで叩くと効果的かという情報交換もされていました」

 親に従順ないい子だから、存在価値がある――。宗教虐待を受けるなかで、中島さんは自分の体を大切なものだと思えなくなり、偏った自己肯定感を持つようになりました。