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「勢い良く泡立つため効果がありそう」 排水口のぬめりに重曹とクエン酸は逆効果? 掃除のプロがすすめる正しい使い分け
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教えてくれた人:伊藤 まき

室内であっても温度や湿度が高くなる夏は、キッチンやお風呂場の排水口の「ぬめり」が気になりますよね。こうしたぬめりは、ゴミ受けや排水トラップなどに残った食べカスや皮脂、石けんカスなどをエサにして菌が繁殖することで発生します。近年、このぬめり対策として「重曹とクエン酸を混ぜて水をかけると、シュワシュワの泡で汚れが落ちる」というライフハックを目にする機会が増えました。しかし、クリンネストの資格を持つ掃除のプロ・伊藤まきさんは「過大に評価された情報も多いので注意してほしい」と警鐘を鳴らします。
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見た目はすごいけれど、洗浄力は期待できない
結論から言うと、重曹とクエン酸を混ぜて発生する泡そのものに、ぬめりを分解したり強力に除去したりする効果は期待しにくいとされています。
重曹とクエン酸を混ぜたものに水を加えると、化学反応が起こり泡が立ちますが、この泡の正体は二酸化炭素です。洗剤に含まれる界面活性剤の泡とは性質が異なり、汚れを分解したり洗い流したりする働きはありません。
また、クエン酸は水アカ汚れに対して効果を発揮しますが、クエン酸(酸性)と重曹(アルカリ性)を混ぜると、お互いの性質を打ち消し合ってしまいます。そのため、それぞれを単独で使う場合と比べて、本来の洗浄効果が弱まる可能性があります。
見た目にはシュワシュワと勢い良く泡立つため効果がありそうに見えますが、その泡だけで排水口のぬめりを落とせるわけではありません。SNSなどで紹介されている方法をそのまま取り入れるのではなく、汚れの種類に応じて洗剤を使い分けることが大切です。
洗剤を使い分けることが大切
排水口や浴室の汚れは、種類によって性質が異なります。たとえば、油汚れや皮脂汚れには重曹、水アカにはクエン酸、カビやぬめりには塩素系漂白剤が効果的です。
浴槽には、皮脂汚れと水アカが同時に付着していることが少なくありません。その場合は、まずクエン酸で水アカを落とし、その後に重曹で皮脂汚れを取り除くなど、それぞれの特性を生かして使い分けると効率的です。
※塩素系漂白剤を使用する際は、酸性の洗剤やクエン酸などと絶対に混ぜないよう注意してください。
(和栗 恵)