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「関ケ原の戦い」との出合いが人生を変えた 茨城出身女性が関ケ原に移住したワケ
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実際に移住してみてわかった、関ケ原という土地
「関ケ原の戦い」といえば、日本人なら歴史の授業で学ぶ天下分け目の戦いです。しかし実際に訪れたことがある人は少なく、岐阜県と滋賀県の県境に近い山あいの地だと知っている人はさらに少ないかもしれません。人口はおよそ6000人。快速電車も止まらない小さな町が、関ケ原町です。
その関ケ原町に移住して最初に感じたのは「人の温かさ」だったといいます。歴史が色濃く残り、自然豊かな田舎に、“よそ者”として飛び込むことへの不安もありました。よそ者に冷たい土地ではないか、内心ドキドキしていたそうです。
「遠方の茨城県からの移住者という珍しさもあってか、関ケ原町の皆さんには、仕事のことも含め、かなり応援していただいています」
観光客として訪れる側から、観光客を迎え入れる側へとシフトしたことで、応援してくれる人々の温かさをより一層実感するようになりました。
住んでみて強く感じた関ケ原の魅力は、「人々の交流が盛んであること」だと白石さんはいいます。
「関ケ原は古来、東西の交通の要衝であることから、全国から人々が行き交う場所であったと言われています。このことが現代にも影響しているのか、関ケ原に住んでみると、さまざまな人との交流を楽しむことができるんです」
関ケ原をもっと盛り上げたいと思っている町民、歴史好きの来訪者、豊かな自然に惹かれてやってくる人、また最近では海外からの来訪者も。歴史好き目線でも、生活者目線でも、東西の交流の地としての性質は、400年以上を経た今も息づいているようです。
古戦場記念館に出向 外国人観光客にも人気

現在、白石さんは関ケ原町から岐阜県に出向し、「岐阜関ケ原古戦場記念館」で勤務しています。同記念館は、最新技術を結集した2020年開館の体験型施設です。関ケ原は、アメリカのゲティスバーグ、ベルギーのワーテルローとともに“世界三大古戦場”のひとつとして知られています。1600年、わずか数時間で天下の行方が決したとも言われるその戦いの舞台を、より深く体感できる拠点として注目を集めています。
近年、訪日外国人観光客の姿も急増。米ゴールデングローブ賞の作品賞などを受賞したドラマ「SHOGUN」が関ケ原の戦いの前夜を描いたことも、大きな追い風となっているようです。
さらに今、町に新たな追い風が吹いています。豊臣秀吉・秀長兄弟の生涯を描くNHK大河ドラマ「豊臣兄弟!」の放映により、岐阜県内の戦国ゆかりの地への注目が高まっています。関ケ原町も戦国のメインステージの一角として、歴史ファンだけではない来訪者がさらに増えそうです。
「好き」を仕事に
そんな同記念館のPR業務を担当する白石さん。大好きなことを仕事にするという夢を叶えました。とくにやりがいを感じるのは、関ケ原をまだ知らない人に魅力を届けたときだといいます。
「関ケ原の魅力をまだ知らない方に対して、関ケ原の戦いに関することや、自分が今まで関ケ原に仕事として携わってきたことを紹介し、『関ケ原に来たい』と思ってもらえたときが、仕事において一番やりがいを感じます」
幼いころに抱いた関ケ原への思いは、就職先や移住を決めるきっかけとなり、仕事と向き合う原動力にもなっています。その一途な歩みが、白石さんの今をつくっています。
「好きな場所に飛び込むため、運がめぐってくるよう努力することも重要ですが、めぐってきた運が離れていかないよう努力することも重要かと思います」
就職というタイミングに背中を押され、関ケ原を拠点とすることを決めた白石さん。めぐってきた運を大切にしながら努力を重ね、今日も来館者にその魅力を伝えています。
(Hint-Pot編集部)