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夏に見落としがちな“子どものやけど事故” 応急処置は氷水と流水どっち? 医師が解説
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夏休みが近づき、公園や水遊びなど、屋外で過ごす時間が増える季節。熱中症への注意喚起が増える一方で、見落とされがちなのが子どものやけど事故です。金属製の遊具やアスファルトなど、太陽に熱せられた身近な場所でやけどを負うケースも報告されています。もし子どもがやけどをしたら、どう対処すれば良いのでしょうか。正しい応急処置や、夏場に気をつけたい“思わぬ高温スポット”について、小児救急のスペシャリスト・境野高資医師に聞きました。
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やけどをしたら氷水? 流水? 正しい応急処置とは
子どもがやけどをしてしまった場合、最も大切なのは、ただちに流水(水道水)で冷やすことです。やけど直後にしっかり冷やすことで、熱によるダメージが皮膚の深い部分へ広がるのを防ぎ、痛みを和らげる効果も期待できます。
冷却時間の目安は5~15分程度。やけどの範囲が狭い場合は水道水の流水を直接患部に当て、範囲が広い場合はシャワーを利用して冷やすと良いでしょう。
「冷たければ冷たいほど効果がある」と考えがちですが、氷や氷水、保冷剤などは温度が低すぎます。やけどの応急処置で大切なのは患部に残った熱を取り除くことであり、過度に冷やすことではありません。
とくに小さな子どもの場合、氷水などで広範囲を長時間冷やし続けると、低体温症を起こすリスクもあります。やけどをした際は、まず流水で冷やすことを覚えておきましょう。
キャンプやバーベキューなど、近くに水道がなく、クーラーボックスの氷水しか利用できないケースもあるでしょう。その場合は、氷水を直接患部につけるのではなく、ビニール袋に氷水を入れてタオルで包む、あるいは清潔なハンカチを氷水で絞るなどして、冷たすぎない状態(水道水と同じくらいの体感温度)を作って患部に当ててください。直接的な凍傷や急激な体温低下を防ぎながら、安全に熱を下げることができます。
服が張りついていても無理にはがさない 避けたいNG対応
やけどの応急処置では、水ぶくれをできるだけ破らないことも重要です。慌てて服を脱がせようとすると、生地との摩擦によって水ぶくれが破れてしまうことがあります。また、服の繊維や溶けたゴムなどが皮膚に張りついている場合、無理にはがそうとすると、皮膚まで傷つけてしまうおそれがあります。
そのような場合は、服を着たままの状態で、その上から流水をかけて冷やしましょう。その後、医療機関を受診するのが望ましいです。
また、市販の軟膏を塗ったり、アロエを貼ったりといった民間療法も避けたほうが良いでしょう。自己判断による処置は感染リスクを高めたり、医師による診断の妨げになったりする可能性があるためです。
さらに、やけど直後は軽症に見えても、時間の経過とともに水ぶくれやただれが現れることもあります。子どもは大人より皮膚が薄く、熱によるダメージが深い部分まで及びやすいため、重症化しやすい特徴があります。自己判断で様子を見るのではなく、早めに医療機関へ相談することが大切です。
