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「妻が子どもを叱るという大変な役」に感謝 55歳で第2子誕生の高嶋政伸さん 夫婦で実践する子育ての役割分担

公開日:  /  更新日:

著者:日下 千帆

高嶋政伸さん【写真:冨田味我】
高嶋政伸さん【写真:冨田味我】

 第1子が誕生したことをきっかけに、頭の中に言葉が浮かぶようになったという俳優・高嶋政伸さん(※高ははしごだか)。その言葉をスマートフォンにメモし続けたことが、初エッセイ『おつむの良い子は長居しない』(新潮社刊)の誕生につながりました。今年60歳を迎える高嶋さん。元テレビ朝日アナウンサーの日下千帆さんが、夫、そして父親としての素顔に迫ります。

 ◇ ◇ ◇

第1子誕生がきっかけとなった初エッセイ

――55歳で2人目の息子さんが誕生しましたが、その時の心境はいかがでしたか?

「うれしかったですね。役者仲間からは『おまえ、勇気あるなー』と言われましたが(笑)。子どものパワーってやはりすごいと思います。第1子が誕生してから、頭に文字が浮かぶようになったのですよ。しばらくしてから、その内容をスマホのメモに書き留めるようになりました。いつもスマホを離さず、ポエムや短編小説を書いていたので、それを見ていた息子は、私がゲームでもしていると思ったのでしょうね。『ママは毎日、がんばっているのに、あなたは何をしているんだ』と言われてしまいました(笑)

 そんな話を小説家の川上未映子さんにしたところ、それは本にしたらいいよと言われ、今回の初エッセイへとつながったのです」

――初エッセイにはご家族のエピソードもたくさん書かれていますが、ご夫婦では、どのような関係性を築いているのでしょうか?

「まったく世界が違うので、お互いにリスペクトしながらうまくやれていると思います。妻は美容クリニックを開業しており、患者さまやそのご友人、ママ友を交えたお食事会に夫婦で参加することもあります。知見が広がり、とても勉強になっています。

 また、子育てでは、妻が子どもを叱るという大変な役を自ら引き受けてくれているので、とても感謝しています」

「親も相当の決意を持って臨まないといけない」 覚悟のバイリンガル教育

――息子さんはインターナショナルスクールに通っているそうですが、苦労されていることはありますか?

「妻の意向でインターナショナルスクールに入れたのですが、保護者説明会に行っても説明がすべて英語なので、ほとんど聞き取れず、いつも『トゥモロー』だけが聞こえてくるのですよ。何が『トゥモロー』なのかはさっぱり分からないのです。でもそこは妻の方が大体、聞き取れているみたいなので、何とかなっています」

――ほかにご苦労されていることはありますか?

「インターナショナルスクールに通っていても、やはり日本の常識も知っておいてほしいので、夜寝る前には、私も朗読をして子どもに日本語の物語を聞かせています。子どもをバイリンガルに育てるには、親も相当の決意を持って臨まないといけないと思いました」

――そうした積み重ねのなかで、ご家庭ではどのような会話をされているのでしょうか?

「うちでの会話は、ルー大柴さんのような感じです。『お父さんそこにスタンドして』みたいに(笑)。あと面白かったのは、英語には二人称が『ユー』しかないので、日本語で話す時に、私のことを以前は『君』と呼んでいましたが、その後『あなた』に変わったりしています。

 息子の頭の中は、どちらの言語で考えているのかなと思いますが、とにかく『お父さんいる時は日本語で話せ』と言っています。なかなか難しいみたいですが」