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「アメリカだったら命取り」 アメリカ人夫が日本で驚いた“ぶつかりおじさん” 文化の違いを実感

公開日:  /  更新日:

著者:i-know

「今、ケンカが始まると思った」

日系航空会社は日本語の番組が多く、子どもたちは夢中になって楽しんでいた【写真:i-know】
日系航空会社は日本語の番組が多く、子どもたちは夢中になって楽しんでいた【写真:i-know】

 その後、別の場所で目にした光景にも「衝撃が走った」そう。ホテル内の広々としたロビーで、ビジネスマンと思われる30代ぐらいの日本人男性2人(他人同士)がすれ違う際、お互いの肩がぶつかったのです。

 私もその場にいたため、一瞬、彼らは友達で、肩をぶつけてあいさつをしたのかな? と思うほどでした。しかし、2人は言葉を交わすことなく、目を合わせることもなく、立ち去ったのです。

 アメリカ人の夫は「今、ケンカが始まると思ってひやひやしたよ!」と驚いていました。これがアメリカなら、小競り合いに発展することが多いため身構えてしまったそうです。

 アメリカでは不必要に人にぶつかったり、列に並んでいるとき必要以上に距離を詰めたりするなど、パーソナルスペースを踏む行為は警戒されます。アメリカ人は一般的に、他人との間に50センチ~1メートルの距離を保とうとする感覚があるそうです。日本人に比べると、比較的広めにスペースをとる傾向があるといわれています。

 たとえば満員電車でも、日本では人と人とが密着することは珍しくありません。一方私が以前暮らしていたニューヨークでは、日本人なら「まだ乗れそう」と感じる混雑でも、次の電車を待つ人を見かけることがありました。もちろん状況によって異なりますが、人との距離感に対する考え方の違いを感じた出来事のひとつです。

 日本では当たり前だと感じることでも、海外では別の受け止め方をされることがあります。夫は「日本人がアメリカに行ったら、絶対に人にぶつからないでください。大変なことになります」と日本人に伝えたいと言っていました。

 国や地域が違えば、人との距離感やコミュニケーションの感覚もさまざま。今回の出来事を通して、私自身も改めて文化の違いを実感した一時帰国となりました。

(i-know)

i-know(いのう)

大学卒業後、フリーランスライターに。お笑い雑誌やファッション誌で、著名人のインタビューを中心に活躍。34歳のとき日本のキャリアに一区切りをつけ、単身ニューヨークへ。その後、ハワイのロコ(地元民)と結婚し、現在は2人の子ども(8歳、6歳)をバイリンガルに育てるべく奮闘している。