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仕事・人生

「生活保護でしか生きられなくなる」 父のひと言が転機に うつ病経験者が社会復帰できた理由

公開日:  /  更新日:

著者:古川 諭香

「うつCAFE」主催者の佐藤康平さん【写真提供:佐藤康平さん(@kohe_barblue)】
「うつCAFE」主催者の佐藤康平さん【写真提供:佐藤康平さん(@kohe_barblue)】

 せわしない現代において、うつ病は誰もがなり得る心の病です。しかし、そう知っていても自分が当事者になると、まるで先の見えないトンネルの中にいるように感じられてしまうものです。そんな当事者の孤独を和らげる場になっているのが、都内のカフェアンドバーで月1回開催されている「うつCAFE」。主催者の佐藤康平(@kohe_barblue)さんも、実はうつ病経験者です。彼はなぜ、うつ病を発症し、何がきっかけで前を向けるようになったのか。話を伺いました。

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職場でパワハラを受けて「適応障害」に

 新卒で官公庁に入職した、佐藤さん。もともとメンタルは強いほうでしたが、職場で「お前の考え方がよくわからない」「俺だったら新卒のときにそんなことしないけどな」などの強い言葉を浴びせられるようになり、精神的苦痛を感じるようになりました。

「抱え切れないほどの仕事を任されてもいました。仕事量が多すぎて、同期が参加する新人研修への参加を躊躇うほどでした」

 やがて、体が悲鳴をあげ、職場で食事が摂れなくなります。心配した先輩がゼリー飲料を買ってきてくれても、「仕事しなければ……」という思考が先立ち、食べることを拒絶。心身が限界を迎えていることに気づいたのは、当時付つきあっていた彼女との電話で「仕事に行きたくない」と泣きじゃくったときでした。

新卒の頃の佐藤さん【写真提供:佐藤康平さん(@kohe_barblue)】
新卒の頃の佐藤さん【写真提供:佐藤康平さん(@kohe_barblue)】

 佐藤さんの苦しさを聞いた彼女は、「病院を受診したほうが良い」とアドバイス。言われた通り、精神科を受診すると、適応障害であることが判明しました。2か月間休職したものの症状は快方に向かわず、その後、うつ病を発症。入社から半年後に会社を退職しました。