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「水!」で母は赤面…9歳の長男との2年ぶりの帰国で気づいた バイリンガル育児で見落としがちなこととは

公開日:  /  更新日:

著者:i-know

敬語は自然には身に付かない

段取りを説明する係員に対し、「うん」「わかった」と返答する息子を見て、母赤面…【写真:i-know】
段取りを説明する係員に対し、「うん」「わかった」と返答する息子を見て、母赤面…【写真:i-know】

 もうひとつの出来事は、子ども向け職業体験の施設に行ったときのこと。子どもが親から離れて、係の人とやりとりする場面が何度かあったのですが、息子は係の人に対して「うん」「わかった」と、フランクな言葉で返答……。

 その場面を遠くから見ていた私は「『はい』『わかりました』でしょ!」と、心の中で叫びましたが、当然、息子には届きません。アクティビティを終えた息子に「次は、丁寧な言葉でお返事しようね」と教えはしましたが、その後、敬語で話していたかというと、なかなかそうはいきませんでした。

 このように、親として少し恥ずかしくなるような経験をした今回の日本滞在でしたが、このような気づきを得られて親子ともども、良かったと今は前向きにとらえています。

 なぜなら、息子が未就学児の際は、幼い年齢がゆえに敬語を使わずとも違和感がなく、敬語を習得することの大切さに気づくことはできなかったからです。今回は、9歳という年齢だからこそ、バイリンガル教育の課題に気づけたのだと思うと、日本で恥をかけたことは良い経験でした。

 日本で生まれ育ったお子さんの中にも、最近は幼少期から英語に触れ、インターナショナルスクールに進学する方が少なくないと聞きます。英語の習得を重視する家庭では、「どこまで日本語を身に付けさせるか」は悩ましいテーマのひとつではないでしょうか。我が家も今回の旅を通して、ひとつの結論にたどり着きました。それは、「日本語の読み書きまでは子どもに押し付けない」けれど、「敬語だけはきちんと使えるようになってほしい」ということです。

 その後、ハワイに帰ってから、「今から敬語で会話する時間ね!」とゲーム感覚で子どもたちに練習をさせています。しかし「です」「ます」以外にも、「ござる」「~~なのじゃ」という言葉が時折現れ、「日本の忍者アニメからの影響は絶大だなぁ」と感じている今日この頃です(笑)。

(i-know)

i-know(いのう)

大学卒業後、フリーランスライターに。お笑い雑誌やファッション誌で、著名人のインタビューを中心に活躍。34歳のとき日本のキャリアに一区切りをつけ、単身ニューヨークへ。その後、ハワイのロコ(地元民)と結婚し、現在は2人の子ども(8歳、6歳)をバイリンガルに育てるべく奮闘している。