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「退職も再就職も話し合ったはずなのに…」 人生の重要事項で意見を変える夫 どう向き合えばいい? 夫婦カウンセラーがアドバイス

公開日:  /  更新日:

著者:和栗 恵

教えてくれた人:夫婦カウンセラー・原嶋 めぐみ

口約束で終わらせない 夫婦で認識を共有する工夫とは

 夫婦カウンセラーの原嶋めぐみさんに、アドバイスを伺いました。

「今回のお話で気になったのは、夫が退職や復職、家事分担など、その場では納得していても、時間が経つと考えが変わり、公美さんがその変化に合わせ続けていることです。考えが変わること自体は悪いことではありませんが、人生に関わる大切な約束ほど、一方的に変更するのではなく、その都度話し合い直すことが大切です」

 では、考えが変わりやすい相手とは、どのように向き合えば良いのでしょうか。

「その場の口約束だけで終わらせないことです。退職や復職、家事分担のような大きな決断は、『なぜその結論になったのか』『役割分担はどうするのか』まで、お互いの認識を書き出して確認しておくことをおすすめします。あとから『そんなつもりじゃなかった』という行き違いを防ぎやすくなります」

 また、夫が「やっぱり考えが変わった」と言い出したときも、すぐに受け入れるのではなく、一度立ち止まることが重要だといいます。

「『前はこういう理由でこの結論になったよね。今回は何が変わったの?』と、変更する理由を具体的に説明してもらいましょう。『周りがそうだから』『なんとなく』ではなく、ご夫婦にとって納得できる理由なのかを一緒に考えることが大切です。ほかの家庭のやり方が、そのまま自分たちの家庭に合うとは限りません」

 そのうえで、話し合いを重ねても一方的に約束が覆され、公美さんだけが譲る状況が続くのであれば、夫婦関係そのものを見つめ直す時期かもしれないと原嶋さんは話します。

「何度話し合っても同じことが繰り返され、対等な話し合いができない状態であれば、夫婦だけで解決するのは難しいでしょう。夫婦カウンセリングなど第三者に入ってもらうことも選択肢です。それでも改善が見込めず、公美さんが心身ともに疲弊してしまうのであれば、離婚を含めて今後の人生を考えることは、決して間違った選択ではありません」

(和栗 恵)