インタビュー

3人の息子を米名門大学に アグネス・チャンさん 「子どもに合った学び方を見つけることが重要」

著者:Hint-Pot編集部・風間 久志

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アグネス・チャンさん【写真:河野優太】
アグネス・チャンさん【写真:河野優太】

 1人だけでも大変な育児。それが3人ともなると大変さは相当なもの。歌手やエッセイスト、そして教育学博士として活躍するアグネス・チャンさん。3月16日に「子供の一生を幸せにする24の食育術」(ぴあ株式会社刊)を出版されたアグネスさんは、3人の息子の母であり、さらには3人が名門・米スタンフォード大学に入学したことでも知られている。2回目は、育児で気を付けたこと、学習法などについて聞いた。そこからは愛情にあふれる子育て術が見えてきた。

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子どもに最適な教育法を見つけるには子どもを観察することが大切

 アグネスさんの息子さんたちは、アメリカの名門・スタンフォード大学に入学し、それぞれの道に進んでいる。性格や個性の違う3人をどうやって育て上げたのだろうか。気を付けたことは何だったのか。

「まず子どもを観察することがすごく大切だと思います。自分の子どもですが、冷静になって俯瞰(ふかん)して見る。例えば長男の場合は、少し照れ屋さんでした。次男はちょっと集中力に欠けるところがありました。三男は頭の回転が速いのですが、ケアレスミスが見られました。悪いことではないかもしれませんが、それを改善するにはどうしたら良いのか、子どもたちをしっかりと観察して、彼らに合った学び方を選ぶことが大切なんですね。『長男だからこう育てる』とか『末っ子だからこう育てる』ではないんです。1人ひとりを独立した人間として見ること。そうするとすごく面白いですよ。同じ親で同じお腹から産まれた子なのにそれぞれにしっかりと個性がある。それぞれ個性が違うから、目標は同じだとしてもやり方、つまりプロセスが異なるんです」

「個性が違うと最適な勉強法も変わってくる」とは言っても、それぞれの子どもに合った学習法を見つけるのは簡単ではないように思う。アグネスさんはどう考えているのだろうか。

「親御さんの中には『うちの子は勉強ができない』という方もいらっしゃると思いますが、今の学び方が合ってないだけかもしれません。うちの場合、長男は座って落ち着いて勉強することができましたが、次男はじっとして机に向かうのが苦手なタイプ、三男はテレビをつけたり音楽をかけたり、誰かと話をしながらという静かに勉強したくないタイプでした。例えば、暗記法一つとっても、見たり、聞いたり、書いたりと、覚えやすい方法は人によって違います。自分の子に合った勉強法というのは、自分の子どもをしっかり見ていれば分かってくるんです。それをしっかりできるのが親なのだと思います。もっと言うと『勉強なんてできなくても構わない』という気持ちを持つことも大切なんです。『この子を幸せにするにはどうしたらいいか』ということだけ考えればいいと、私は思います。『この子が自信を持って楽しく人生を生きていくために親は何をしてあげればいいんだろう』と。そういう頭に切り替わった途端、いろいろなものが見えてくるはずです」