「君は君でいい　みんなと違う君で大丈夫」全部受け止めて愛してあげる

　近年、子育てにおいて「自己肯定感」という言葉が注目されていている。子どもの自己肯定感を高めることが大切だと言われているが、その自己肯定感を高めるために必要なこととは。

「一番重要なのは他人と比べないこと。『もう3歳なのにまだあれができない、これができない、お兄ちゃんはできたのに、隣の子はできるのに』とか。その子は自分のペースで育っているんです。だから良いことも悪いことも全部受け止めて愛してあげる。悪いことをやった場合、否定するのはその行為だけ、子どもは否定しない。これができれば、子どもの自己肯定力は育つと思います」

　そして同時に「口に出して心から褒めてあげる」「毎日続けて伝えることが大切」ともアグネスさんは加えた。

「口では褒めていても心の中で『どうしてうちの子はできないんだろう？』と思っていると子どもは見抜きますから。『ママはもっと求めているな』って。そうなると自己肯定力は上がりません。だから『君は君でいいんだよ、みんなと違う君で大丈夫なんだよ』と。そう思ってあげるだけで子どもは救われます。そして『自分は愛されているんだ』『自分は価値のある人間なんだ』と思うようになります。『欠点がある自分でも、生きる価値はあるんだ』という気持ちを植え付けさせること。そうすると自己肯定力は上がるんです。すべてを受け止める、他人と比べない、その子のペースで育てていくことが大切だと思います」