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アグネス・チャンさん 3人の子どもが米一流大学に入学した食育術 「孤食をさせないこと」がとても大事

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部・風間 久志

子どもの食育について話してくれたアグネス・チャンさん【写真:河野優太】
子どもの食育について話してくれたアグネス・チャンさん【写真:河野優太】

 子育て中は、どんなものを食べさせたら頭が良くなるのか? どうしたら好き嫌いがなく育つのか? そんなことを考える親御さんもいるのではないだろうか。3月16日に「子供の一生を幸せにする24の食育術」(ぴあ株式会社刊)を出版した、歌手、エッセイスト、教育学博士として活躍されているアグネス・チャンさんは、3人の息子さんが米スタンフォード大学に入学したことでも知られる。3回目はアグネスさんの「食育術」や3人の子どもたちの反抗期について話を聞いた。

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食事は全ての基本 好き嫌いがあっても代わり になるものを食べれば問題なし

 3人の子どもを育て上げたアグネスさん。実は3人の食の好みや性格は違うというが、いわゆる「食育」においては、どのように3人と向き合ってきたのだろうか。

「食べ物で性格は変えられないと思いますが、集中力を付けるとか、風邪をひかない体を作るとか、そういったことはできるように思います。食事はすべての基本です。健康な体というのは子育てにおいてとても重要で、まず食事で健康な体を作る。そうすると健康な頭になり、健康な心も育つ、というのが持論です。その子の体質に合った食べ物を食べさせれば、体も頭も心も育ち、ピークの状態=『元気』な状態でいられるんです。そして元気な子は育てやすいんです」

 アグネスさんは子どもたちに「5色5味」と言われる、5つの食材の色(赤・黄・白・黒・青)と、5つの味(苦い・甘い・辛い・しょっぱい・酸っぱい)のさまざまなものを食べさせることを意識し、好き嫌いがない子に育てたという。ただ、好き嫌いはあっても問題はないそうだ。

「好き嫌いがある子に育っても別に問題はありません。嫌いなものがあったら、その代わりになるものを食べさせれば良いんです。例えばニンジンが嫌いな子には、同じ緑黄色野菜のカボチャとかピーマンなどを食べさせるようにしています」

 さらにアグネスさんは、子どもの体質を知ることも大切だと言う。

「子ども自身の体質を知り、その体質に合う食べ物や食べ方を学ぶ。それを食べさせる。結果として調子が良くなればそれを覚えさせる。そうすることで得た知識が、後に子どものためになるんです」