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アグネス・チャンさん 3人の子どもが米一流大学に入学した食育術 「孤食をさせないこと」がとても大事

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部・風間 久志

子どもとのコミュニケーションが大切だと話すアグネスさん【写真:河野優太】
子どもとのコミュニケーションが大切だと話すアグネスさん【写真:河野優太】

反抗期はホルモンが関係していることを親も子もしっかり学ぶ

 好き嫌いがなかったばかりか、3人のお子さんには「反抗期」もなかったという。

「食事というより、主にホルモンの問題のように思いますね。思春期は子どもから大人になるために、成長ホルモンや女性ホルモン、男性ホルモンがたくさん出てきます。そのため少し攻撃的になったり感情的になったりして、親に対抗するような心理が生まれることもあるかもしれません。これがいわゆる『反抗期』で、生物としての本能です。親離れというもの。対抗心を出した方が離れやすいからなんです」

 しかし、反抗期の本質をしっかりと理解できてない親も多いという実情もある。そのため、反抗期の本質=ホルモンのバランスが関係している可能性を、子どもたちにしっかり教えることも大切だと、アグネスさんは訴える。

「親に対してイライラする気持ちとか、怒りっぽくなったり、精神的に不安定になるのは、自分のせいではないんです。親のせいでもない、友達のせいでもない、社会のせいでもない。『ホルモンがそうさせているのかもしれないよ』、ということを理解させてあげることが大切なんです。私は子どもが9歳くらいになって、体の仕組みなどを教えました。『あと何年かするとホルモンが出てくるからね、そうするとイライラするからね、ママのせいじゃないよ』って。そして思春期になってちょっとイライラしてくると『ホルモンが出ているからだよ』って話すんです(笑)」

 さらにアグネスさんは、反抗期においては、親と子のコミュニケーションが重要だと話す。

「子ども自身も『何で怒ってるんだろう?』と怒っている理由が分からないし、親も『あの子、何があったんだろうか?』と理解できない。そしてお互いのコミュニケーションが不足していって溝が深くなり、その結果どう扱ったら良いか分からなくなるんです。だから親と子がしっかりとコミュケーションを取ることが大切です。思春期が終わればしっかりした男性に、女性になるんだよと。私の子どもたちに反抗期がなかったのは、もしかしたらホルモンについてしっかり話していたからかもしれません」