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熊本地震でパニック、窓から逃げた柴犬 飼い主との感動の再会に「胸が熱くなりました」

公開日:  /  更新日:

著者:佐藤 勇馬

熊本で迷子犬が無事に飼い主のもとへ【写真提供:オン(@5vmM8)さん】
熊本で迷子犬が無事に飼い主のもとへ【写真提供:オン(@5vmM8)さん】

 7月28日に発生し、最大震度7を観測した「令和8年熊本地震」。各地の深刻な被害が報じられるなか、地震に驚いて逃げ出したとみられる柴犬が保護され、無事に飼い主のもとへ戻ったという、心温まるSNS投稿が反響を呼んでいます。犬を保護した男性に、発見時の様子や飼い主との再会について話を聞きました。

 ◇ ◇ ◇

地震から12時間以上…公園で柴犬を発見

「熊本地震のあと、逃げてきたのかなと思うわんちゃんを発見。家からごはんを持っていきましたが、なかなか食べない…。試しに『よし』と声をかけたら、その合図で食べ始めました えらいね。首輪に電話番号が書いてあったので連絡したところ、無事に飼い主さんのもとへ」

 こうXに投稿したのは、「オン」(@5vmM8)の名前で発信している、熊本県在住の40代の男性です。幼い頃から犬を飼っている愛犬家で、現在も6歳のポメラニアン「オン」ちゃんと一緒に暮らしています。

 投稿者が柴犬を発見したのは、地震翌日の7月29日午前5時30分頃でした。愛犬オンちゃんの散歩中、近所の公園でぽつんと寝ている柴犬を見つけたといいます。後に、名前は「こはる」ちゃんだと分かりました。

 当初は落ち着いて見えたため、飼い主が公園内のトイレなどに行っているのだろうと考えました。しかし、15分ほど待っても、それらしき人は現れません。

「もしかして、地震に驚いて脱走してしまったのではないかと思い始めました」

 投稿者は迷子犬の可能性があると判断し、こはるちゃんを安全に保護するため、いったん自宅へ戻ってオンちゃんを残し、リードとドッグフード、水を入れる容器を持って公園へ引き返しました。

 ところが、フードを目の前に差し出しても、こはるちゃんは姿勢よく「お座り」をしたまま、じっと見つめるだけ。そこで、しつけが行き届いていると考え、「よし!」と声をかけると、勢いよく食べ始めました。

 投稿者が公園の水道へ水をくみに行き、戻ってきたときには、すでにフードを完食していたそうです。水もおいしそうに飲んでいました。

「非常にお腹が空いており、喉もカラカラに渇いていたのだと思います」

 首輪には電話番号が書かれていました。投稿者は何度か電話をかけましたが、早朝だったためか、最初はつながりませんでした。投稿者自身も地震対応のため、通常より早く出勤する必要がありました。近くの交番に預けようと、こはるちゃんのリードを優しく引いたものの、怖がって動かなかったといいます。