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むせたときに追加で水を飲む、背中を強く叩くのは“NG” 水分補給時の「むせ」 実は危険な行動に医師が警鐘
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教えてくれた人:林 裕章

熱中症対策のため、水分補給が欠かせない季節ですが、気になるのが飲んだ際の「むせ」。とりあえず水で流せば良いと思いがちですが、それが危険な行為にあたるケースもあるようです。正しい対処法と具体的な手順、逆にやってはいけない“NG行為”について、林外科・内科クリニック理事長で日本外科学会外科専門医の林裕章先生に伺いました。
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水を追加で飲むことは危険
むせている最中に、さらに水を口へ入れるのは危険です。呼吸と飲み込みのタイミングが合わず、水まで気管へ入るおそれがあります。
食べ物が気道に入っている場合、水を飲んでも、気管内の食べ物を食道や胃へ流し込むことはできません。気管と食道は別の通り道だからです。むしろ、水まで誤嚥してしまい、咳がさらに激しくなったり、呼吸が苦しくなったりする可能性があります。
食べ物が食道につかえている場合も、水を無理に飲ませるのは危険です。水が通過できずに逆流し、気管へ入ることがあります。
少量の水を一度誤嚥したからといって、必ず肺炎になるわけではありません。まずは咳と呼吸が落ち着くのを待ちましょう。
むせたときにやってしまいがちな5つの“NG行動”
むせたときにやりがちだけれど、実は避けるべき対応があります。代表的な“NG行動”は次の通りです。
○水、食べ物、薬を無理に飲ませる
前章で説明した通り、咳や呼吸が落ち着くまでは、口に何も入れないでください。
○しっかり咳ができている人の背中を、いきなり強く叩く
有効な咳が出ている場合、まずは本人の咳を邪魔せず、続けるよう促します。背部叩打法は、声が出ず、有効な咳ができない重い気道閉塞に対して行う処置です。
○普通に咳をしている人へ腹部突き上げ法を行う
腹部突き上げ法は、生命にかかわる気道閉塞に対して行う処置です。腹部や胸部の臓器、血管などを傷つける可能性があるため、単なるむせに行ってはいけません。
○口の中へ指や箸、スプーンを入れて探る
異物がはっきり見えており、容易に取れる場合を除いて、見えないものを指で探る「盲目的なかき出し」は避けてください。異物をさらに奥へ押し込んだり、口やのどを傷つけたりするおそれがあります。
○仰向けに寝かせる、顔を上へ向けさせる
咳をしている人は、座位や立位で、少し前屈みにしてください。仰向けでは口の中のものが気道へ流れ込みやすく、十分な咳もしにくくなります。