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からだ・美容

無糖炭酸水でも油断禁物 歯科医が指摘 夏の水分補給で気をつけたい飲み方とは

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

炭酸水は無糖であっても、飲み方次第で歯のトラブルにつながる場合が(写真はイメージ)【写真:PIXTA】
炭酸水は無糖であっても、飲み方次第で歯のトラブルにつながる場合が(写真はイメージ)【写真:PIXTA】

「砂糖が入っていないから安心」。そう思って、炭酸水を飲んでいる人も多いのではないでしょうか。近年、むし歯や歯周病に続く“第三の歯の疾患”として注目されているのが「酸蝕症(さんしょくしょう)」です。国内調査では約4人に1人にみられるともいわれています。歯は想像以上に酸に弱く、無糖炭酸水も飲み方によっては歯にダメージを与える可能性があるそうです。夏は炭酸飲料を口にする機会が増える季節。どのような点に注意すべきなのでしょうか。「日本橋の歯医者さん 日本橋歯科」の院長で歯学博士の和田祥子さんに聞きました。

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虫歯とは違う「酸蝕症」とは

 酸蝕症とは、食べ物や飲み物に含まれる酸によって歯のエナメル質(歯の表面を覆う硬い組織)が溶け出していく症状です。むし歯との大きな違いは、細菌が関与しないことにあります。

 虫歯は口の中の細菌が糖を分解して作り出す酸によって進行します。一方、酸蝕症は細菌を介さず、飲食物の酸が直接歯に作用するため、丁寧に歯磨きをしていても起こり得ます。

 初期のサインとしては、冷たいものや甘いものがしみる、歯の表面のツヤが失われる、前歯の先端が透けて見える、歯の形が少し変わってきたように感じるといった症状がみられます。

 ただし、初期のうちは痛みが出にくいため、「気づいたときにはかなり進行していた」というケースも少なくないそうです。

「無糖だから安全」とは限らない

 和田さんによると、炭酸水は一般的にpH4~5程度の弱酸性です。pHとは酸性やアルカリ性の度合いを示す数値で、7が中性、7より小さいと酸性、7より大きいとアルカリ性になります。

 私たちの口の中は通常、pH7前後の中性に保たれており、歯の表面を覆うエナメル質は、pH5.5を下回ると溶け始めるとされています。そのため、砂糖が含まれていない無糖炭酸水であっても、飲み方によっては酸蝕症のリスクが生じる場合があります。

 とくに気をつけたいのは飲み方です。無糖炭酸水をデスクに置いて少しずつ飲み続けるなど、長時間にわたって口の中を酸性状態にする習慣は、唾液による中和が追いつかなくなる可能性も。

 和田先生は「砂糖ゼロ=歯に安全ではなく、酸性ゼロかどうかを意識することが大切」と指摘します。