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夢は「殺虫剤のない世界」 コバエ捕獲機で話題の“発明少年”が次なる一歩 今年の自由研究テーマは「アシナガバチ」

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

どこへ行くにも虫網が必需品の湊太くん【写真提供:虫ぐるいの母と虫ぐるい湊(@f2Yn9vJw3fvkUkm)さん】
どこへ行くにも虫網が必需品の湊太くん【写真提供:虫ぐるいの母と虫ぐるい湊(@f2Yn9vJw3fvkUkm)さん】

 昨夏、自作のコバエ捕獲器がX(ツイッター)で話題になった虫好きな男の子。「殺虫剤のない世界」をつくりたいという夢を、いまも変わらず抱き続けているのでしょうか。あれから約1年が経った今の様子を、母親で投稿者の虫ぐるいの母と虫ぐるい湊(@f2Yn9vJw3fvkUkm)さんに伺いました。

 ◇ ◇ ◇

カブトムシに群がるコバエ対策で誕生した“発明”

「カブトムシに群がるコバエが酷すぎて、殺虫剤とかを嫌がるし殺すのもダメっていう息子に『なんとか対応考えてっ』って言ったら自作のコバエホイホイ作っててしかもめちゃ入ってくれて優秀」

 そんなコメントとともに、昨年Xに投稿されたのは、傷んだ野菜と生きたカマキリを入れたペットボトルの写真。下部にコバエ専用の入口を設けた手作りの捕獲器でした。

 作成したのは、埼玉県内の小学生の木下湊太くんです。殺虫剤の使用はもちろん、虫をたたきつぶすことも嫌うという湊太くんは、カブトムシの飼育ケースに湧いたコバエに困っていた母のために、カマキリなどを使った“コバエ捕獲器”を発明しました。

 当時8歳だった湊太くんの“発明品”を紹介した投稿には、1000件を超えるリポストとともに「めちゃ優秀」「息子さん何者ですか」といった称賛の声が相次ぎ、大きな話題となりました。

 あれから約1年――。虫への情熱と、「殺虫剤のない世界をつくる」という夢は、どうなっているのでしょうか。

「僕の居場所」 仲間に囲まれ、深まる虫への愛

当時8歳の湊太くん。「虫ぐるい湊」のニックネームで活動している【写真:Hint-Pot編集部】
当時8歳の湊太くん。「虫ぐるい湊」のニックネームで活動している【写真:Hint-Pot編集部】

「昨年思いがけず注目していただく機会を賜り、息子をはじめ家族みな、虫をはじめとする生き物の世界へと没入しています」

 そう話すのは、湊太くんの母です。話題になったことをきっかけに多くの人との縁が生まれ、学びの機会も一気に広がったといいます。

 湊太くんは、今年初めから昆虫教室に通い始め、仲間とともに標本の作り方や虫の生態を学んでいるそう。命の大切さへの取り組みが評価され、市の善行賞を受賞しました。春からは環境保全のキッズボランティアにも参加し、そこでも多くの経験を積んでいるといいます。

「みんなといるときにチャバネゴキブリを捕まえたら、いつもは嫌がられるけれど、ここのみんなは『見せて見せて!』って言ってくれる。僕の居場所だなって感じるんだ」と家族に話しているそうです。

 仲間に虫好きを受け入れてもらえる環境で、湊太くんはのびのびと学びを深めています。さらに先日は、父親とともに「生物分類技能検定4級」にチャレンジし、見事合格。相変わらずどこにいても生き物を探しており、出かける際は財布やスマートフォンと同じくらい虫網が必需品なのだとか。