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「日本人はずいぶん窮屈な思いをしているね」 アメリカ人の夫が困惑 飛行機や電車内で違和感を覚えた光景とは

公開日:  /  更新日:

著者:i-know

日系航空会社の機内にて。8時間のフライト中、座席を倒さない人がほとんどだった【写真:i-know】
日系航空会社の機内にて。8時間のフライト中、座席を倒さない人がほとんどだった【写真:i-know】

 海外で長く暮らしていると、日本では当たり前だと思っていた振る舞いが、違って見えることがあります。この夏、家族で日本へ一時帰国したハワイ在住の主婦ライター、i-know(いのう)さん。同行したアメリカ人の夫は、日本人が周囲に気を配る姿に感心する一方、公共の場で目にしたある光景には疑問を抱いたといいます。第125回は、日本とハワイで異なる「他人への配慮」についてです。

 ◇ ◇ ◇

8時間のフライトで「座席を1ミリも倒さないことに驚いた」

 この夏、日本への一時帰国の際、12年ぶりに日系航空会社を利用した私たち一家。米系航空会社に比べて、キャビンアテンダントのおもてなし精神や、長時間のフライトにもかかわらず、お手洗いがずっと清潔に保たれている“ニッポン・クオリティ”に、アメリカ人の夫はとても感動していました。

 ただ、そんな夫にも、ひとつだけ理解できなかったことがあります。まず前提として、私たちが搭乗していた便では、キャビンアテンダントがほとんどの乗客と日本語でやりとりしていたことから、日本人の乗客が多かったと思います。

 そこで夫が驚いたのが、多くの人が8時間のフライト中、「座席を1ミリも倒さないこと」でした。

 夫をはじめ、アメリカ人には体格の大きな人も多く、米系航空会社の機内では、シートを少しだけ倒し、食事の際にシートを戻す人をよく見かけます。しかし今回、夫は「絶対に座席を倒してはいけない」という空気を感じ、座席を倒さなかったので窮屈な思いをしたそうです。

 似たような光景は、飛行機を降りたあとにもありました。日本の空港に到着し、高速バスを利用した際、私が見た限りでは、座席を倒している人はひとりもいませんでした。

 実家に到着して、このことを母に話すと、母も最近は「座席を倒さないことが多いとのこと。倒すときには、後ろの人に「倒してもいいでしょうか」と声をかけることを意識するようになり、それを考えると、そのままにしてしまうこともあるといいます。

 母だけでなく、私の家族はかつては飛行機の座席を目一杯倒す派でしたが、ここ何年かの間に“座席を倒さない派”になっていました。家族なりに、周囲との距離の取り方が変わったようです。

 それを聞いて夫は驚いていましたし、日本で生まれ育った私もカルチャーショックを受けました。海外生活が長い日本人がよく言う“浦島太郎状態”です。