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「国立なら学費は出す。私立なら差額は自分で」 医師を目指す息子に夫が示した条件 妻が抱えるモヤモヤに夫婦カウンセラーがアドバイス
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教えてくれた人:夫婦カウンセラー・原嶋 めぐみ

子どもの進路は、本人の希望を尊重したいと思う一方、学費など現実的な問題も避けては通れません。とくに高額な教育費が必要になる場合、どこまで親が負担するのか、夫婦で意見が分かれることもあるでしょう。今回お話を伺った40代女性は、中学生の息子が「医師になりたい」と話したことをきっかけに、夫との教育方針の違いが表面化。息子へ一方的に示した“条件”に納得できずにいます。夫婦でどう折り合いをつければいいのか、夫婦カウンセラーに聞きました。
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「医師になりたい」と話した中2の息子 夫が示した条件に妻は困惑
中部地方在住の浜島紗友里さん(仮名・40代)は、夫と3人の子どもとの5人家族。夫は地域の総合病院に勤務する医師で、紗友里さんは専業主婦として家事や子育てを担っています。
夫は多忙ながらも、時間が許す限り家事や子育てに参加してきたそうです。そんな父親の姿を見て育った中学2年生の次男が、ある日の夕食時、家族に将来の夢を打ち明けました。
「『僕も医学部に行って、お父さんみたいに医師になりたい』と言ったんです。以前から夫の仕事に興味を持っているのは知っていましたが、はっきり口にしたのは初めてでした。私は素直にうれしかったですね」
ところが、夫から返ってきたのは、紗友里さんが想像していなかった言葉でした。
「夫は息子に、『国立大学の医学部に進学するなら、学費は全部出す。私立に行くなら、国立にかかる分までは出すけれど、それ以上は奨学金などを利用して自分で考えなさい』と話したんです」
まだ中学2年生。せっかく将来の目標を見つけたのだから、まずは応援してあげればいいのにと、紗友里さんは驚きました。
次男が通うのは私立中学校で、5段階評価の成績は平均4程度。学力テストの偏差値は、いいときで64ほどだといいます。紗友里さん自身、現時点で国立大学の医学部に進学できるかどうかはわからないと考えているそう
「まだ中学2年生ですし、これから頑張って成績が伸びる可能性は十分あります。ただ、最終的に私立しか選択肢がなかったとき、学費を理由に諦めさせるのは違うんじゃないかと思いました」
一方、夫の考えは変わりませんでした。次男も、父親から条件を示されたことで「そんなにお金がかかるなら、医学部はやめようかな」と口にするようになったといいます。
紗友里さんがとくに引っかかったのは、学費をどこまで負担するかという結論そのものだけではありませんでした。夫は紗友里さんの意見を聞いたうえで一緒に考えようとはせず、「私立なら国立との差額は本人が負担する」という考えを崩しません。
「私立医学部に進むとなれば、大きなお金が必要になることはわかっています。ただ、子どもの進路や教育費について、夫だけで決めることではないと思うんです。私が何を言っても『もう決めたことだから』というような態度を取られることが、一番納得できません。こうした態度の夫と、どう話し合えばいいのでしょうか」