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姑は敵か味方か!? 優しい言葉の裏に隠された、女たちの仁義なき戦い

公開日:  /  更新日:

著者:和栗 恵

CASE:02 仏の顔も裏は鬼!?

 東京都在住の加藤祐奈さん(仮名・40歳)は、義母に対して軽い不信感を抱いているといいます。そうした気持ちを抱き始めたのは、ごく最近のことなのだとか。

「これまで、義母が私と夫の生活に踏み込んできたことはありません。でも、言葉の端々に『私はあんたたちのことを気遣ってあげているのよ』っていう空気感が出ていることに気付いたんです!」

 義母の他にもう1人、祐奈さんが気にしている存在がいました。それは、大姑(義母の実母)。この大姑がかなり厄介な性格をしていて、前述のケース・紀子さんの義伯母のように、細かなことで揚げ足を取ろうとしたり、何かと口を挟んでくる“鬼婆”なのだそう。

「姑はたぶん大姑と一緒になって、私の悪口を裏で言ってるんだろうなぁ~って想像はついています。私の前では『若い世代に理解のある私』を演じているんだろうって」

 祐奈さんは「触らぬ神に祟りなし」と、今のまま放っておくことにしていますが、どこか腑に落ちない気持ちは拭えないそう。姑は文句や注意をしてこない一方で、自分もつらいんだという匂わせは年々増しているといいます。

 紀子さんのケースも、祐奈さんのケースも、姑の誤った気配りが嫁にばれ、嫁側に警戒心を抱かせる結果を生んでしまっています。嫁姑関係の変化は顕著で、嫁に対して気遣う姑は増加。いい関係を築いている家庭も多いと耳にしますが、実はこうした状況も多いのかもしれません。

(和栗 恵)