仕事・人生
「障害があってもおしゃれに挑戦していい」 交通事故で高次脳機能障害、引きこもりに 家族が作った一枚のTシャツで変わった人生
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事故や病気によって、それまでできていたことが難しくなれば、日常生活だけでなく、人との関わり方も大きく変わることがあります。サボテン(.sabo10)さんは16歳のとき、交通事故に遭ったことで、高次脳機能障害と診断されました。退院後はさまざまな症状に悩み、次第に人との関わりを避けるように。そんなサボテンさんが再び人と関わるきっかけとなったのが、家族のある行動でした。現在に至るまでの歩みについて伺いました。
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引きこもり生活を変えた家族の行動
左半身の片麻痺や高次脳機能障害によるさまざまな症状に苦しみ、家にひきこもるようになったサボテンさん。そんな生活を変えたのは、家族のある行動でした。
家族はサボテンさんが入院中に描いた絵をデータ化してTシャツを作り、マルシェで販売したのです。
「正直、最初は苦痛でした。人とのコミュニケーションの取り方がわからなくなっていたからです。でも、購入してくれた人から応援の声をかけてもらったり、会いに来てくれる人が増えたりするうちに、少しずつやりがいを感じ始めました」
自作のTシャツを通して「高次脳機能障害」を知ってもらいたい

自作Tシャツの販売を通して、生きる意欲を取り戻していったサボテンさん。自分のために行っていたTシャツ販売は、「ひとりでも多くの方に障害を知るきっかけを届けたい」という夢につながっていきました。
現在、サボテンさんは講演会やライブ活動を行いながら、BASEで「SABO10」というネットショップを運営。ポップアップショップやマルシェにも出店し、アパレル販売をしています。ブランドの代表的なキャラクターは、サングラスをかけた「ペチャオ」です。
「僕自身に視覚過敏があり、目に刺激があるとストレスから記憶が消えたり集中力がなくなったりすることから考案したキャラクターです。キャラクターがサングラスをかけ、いろんな洋服を着ているのは『障害があってもおしゃれに挑戦していい』と伝えたいからです」
そして、「ペチャオ」のほかにも多様なキャラクターを描いているのは、「見た目が違っても一緒に笑って一緒に楽しめる」という想いから。スポーツをするデザインには「障害があってもなんでも挑戦できる、諦めなくていい」とのメッセージを込めています。
なお、2026年5月からは高次脳機能障害(Higher Brain Dysfunction)の頭文字「HBD」と、「理解を深める」という意味を込めた「deepen understand」を組み合わせた「HBDdeepenunderstand」や、障害のある人(People with Disabilities)の頭文字「PWD」を使った「PWDdeepenunderstand」というメッセージをデザインしたアパレルグッズの製作・販売も行っています。
「収益の5%は、来年開催予定の障害を身近に感じてもらえる体験型イベントの資金として活用する予定です」
