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「障害があってもおしゃれに挑戦していい」 交通事故で高次脳機能障害、引きこもりに 家族が作った一枚のTシャツで変わった人生
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知ることは理解への第一歩 「経験を伝えることが生きる意味に」

サボテンさんは現在も記憶が消えることがあり、言語障害(失語症)や片麻痺が残っているそうです。それでも、どんな環境でも強く生きる「サボテン」という活動名を掲げ、高次脳機能障害について知ってもらうための活動に力を注いでいます。
「見た目ではわかりにくいので、『怠けている』『やる気がない』『覚える気がない』と誤解されやすいのが現状です。まずは病名を知ってもらうことが大事だと考えています」
サボテンさん自身、社会生活を送るなかで、周囲の理解やサポートの大切さを実感してきました。
「自分に合う環境を一緒に考えてくれ、できないことだけではなく、できることにも目を向けてくれる存在はとても大きいです。失敗しても何度でも挑戦できる環境があってほしい」
事故に遭って良かったとは言えないけれど、障害を負ったからこそ、人の痛みや苦しみに寄り添うことの大切さが学べた。そして、当たり前だと思っていた日常の尊さにも気づけた――。
そう語るサボテンさんはSNSの発信にも力を注ぎつつ、かつての自分と同じように苦しみながら、高次脳機能障害に関する情報を探し続けている人たちに、少しでも希望や安心を届けようと奮闘しています。

「それが僕の生きる意味になると思っています。自分の経験を発信して誰かの力になれることで、僕自身も成長させてもらっています。たくさんの方に支えていただいたからこそ、今度は僕がサポートする側になりたいです」
自身が支えられた経験を、今度は誰かを支える力に変えたい――。サボテンさんは現在も、自らの経験を伝え続けています。
(古川 諭香)