からだ・美容
「女性のほうが口臭がきつい」って本当? 40~50代女性に相談が多い理由 更年期との関係を歯科医師が解説
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教えてくれた人:境 英二

インターネット上では、「女性は口臭に注意したほうが良い」といった声を目にすることがあります。実際に、女性は口臭が気になりやすいのでしょうか。また、更年期を迎えると、口の中にはどのような変化が起こるのでしょう。夏は発汗による水分不足やエアコンによる乾燥も気になる季節です。こうした条件と口臭にはどのような関係があるのか、北上しらゆりデンタルクリニック院長・境英二先生に教えていただきました。
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更年期世代の女性はなぜ口臭が気になりやすい?
更年期世代の女性は、若い頃と比べて口の乾燥を感じやすくなり、その結果として口臭が気になりやすくなる可能性があります。
更年期には女性ホルモン、とくにエストロゲンの分泌が低下します。研究では、更年期以降の女性に口腔乾燥感や唾液分泌量の変化がみられることが報告されています。
唾液には、口の中を洗い流したり、粘膜を保護したり、細菌や酸の影響から歯を守ったりする働きがあります。そのため、唾液が少なくなると、食べかすや細菌が口の中に残りやすくなり、口臭やむし歯などのリスクにつながります。
ただし、唾液の変化には個人差があります。更年期だけでなく、服用薬やストレス、睡眠、全身状態など、複数の要因が関係します。
さらに、夏は発汗量が増え、水分補給が追いつかないと体内の水分が不足しやすくなる季節です。水分不足や脱水によって口の中が乾燥すると、唾液による自浄作用が十分に働きにくくなります。
エアコンの効いた室内も空気が乾燥しやすく、口呼吸の習慣がある人では、口の中の乾燥がより強くなる可能性があります。
つまり、更年期による口の乾燥に、夏の発汗による水分不足やエアコンの影響が重なることで、舌や歯の周囲に細菌や汚れが残りやすくなり、口臭が気になる一因になるのです。
ただし、「更年期だから口臭が出る」と決めつけることはできません。口の乾燥のほかにも、舌の汚れや歯周病、むし歯、歯磨きの状態、生活習慣など、さまざまな要因から考える必要があります。
40~50代女性からの口臭相談は「珍しくない」
境先生によると、40~50代の女性から口臭について相談を受けることは珍しくないといいます。
「家族から指摘された」「マスクをはずして人と話すのが不安」「自分ではわからないけれど、周囲に不快な思いをさせていないか心配」など、悩みはさまざま。口臭そのものだけでなく、会話の距離を気にしたり、人前で話すことを避けたりと、心理的な負担につながっているケースもあります。
口臭が気になると、「歯磨きが足りていないのでは」と考える人もいるでしょう。しかし、口臭の原因は歯磨き不足だけではありません。舌の汚れや歯周病、むし歯、口の乾燥など、さまざまな要因が考えられます。
口臭を気にして歯磨きの回数を増やすだけではなく、まずは原因を確認し、それに合った対策をすることが大切です。