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からだ・美容

「女性のほうが口臭がきつい」って本当? 40~50代女性に相談が多い理由 更年期との関係を歯科医師が解説

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

教えてくれた人:境 英二

口臭が気になるからこそ注意したい“NG習慣”

 口臭が気になると、なんとか臭いを抑えようとさまざまなケアを試したくなるもの。しかし、良かれと思って行っていることが、口の状態によっては適していない場合があります。

 まず注意したいのが、強い香りで臭いを隠すことだけに頼ることです。マウスウォッシュやミント製品を使うと一時的に爽快感が得られますが、歯周病や舌の汚れ、口の乾燥など、原因そのものが残っていれば根本的な改善にはつながりません。

 とくに口が乾きやすい人は、刺激の強い製品やアルコールを含むマウスウォッシュを使うことで、乾燥感が強くなる場合があります。乾燥が気になる場合は、アルコールを含まない製品を選び、用法・用量を守って使用しましょう。

 また、夏場の水分補給にも注意が必要です。スポーツドリンクや糖分を含む飲料を少量ずつ長時間飲み続けると、歯が糖や酸にさらされる時間が長くなります。運動時など必要な場面で利用しつつ、日常的な水分補給は水や無糖の飲み物を基本にします。

 舌をきれいにしようとして、歯ブラシで何度も強くこするのも避けたいところです。舌の表面を傷つける可能性があるため、専用の舌ブラシなどを使い、奥から手前へ優しく清掃します。

今日からできる口臭ケア 5つのポイント

 口臭対策では、歯磨きだけを強化するのではなく、「細菌や汚れを減らすこと」と「口を乾燥させないこと」の両方が重要です。今日から意識したいポイントを見ていきましょう。

○こまめに水分を取る
 一度に大量に飲むのではなく、日中に少しずつ水分を取ります。口の乾燥が気になるときは、水や無糖の飲み物を基本にすると良いでしょう。

○歯と歯の間まで清掃する
 歯ブラシだけでは、歯と歯の間の汚れを十分に落とせません。デンタルフロスや歯間ブラシを使い、歯周病やむし歯の原因となる汚れを減らします。

○舌は優しく清掃する
 舌の汚れが目立つ場合は、舌ブラシなどを使って奥から手前へ優しく清掃します。強くこすったり、何度も繰り返したりする必要はありません。

○よく噛んで食べる
 よく噛むことは唾液の分泌を促します。口の乾燥が気になる場合は、無糖ガムを利用する方法もあります。

○口呼吸を見直す
 睡眠中や集中しているときに口が開いている人は、鼻づまりなどがないか確認します。口呼吸が続く場合は、歯科だけでなく耳鼻咽喉科への相談が必要になることもあります。

 自分の口臭は、同じ臭いを嗅ぎ続けることで気づきにくくなることがあります。一方で、セルフチェックだけで口臭の有無や強さを正確に判断するのも困難です。

 自宅では、舌の奥側に白色や黄色の汚れが多く付いていないか、デンタルフロスを通した際に強い臭いがしないか、歯磨きの際に歯ぐきから出血していないか、日中も口の乾燥が続いていないかなどを確認してみましょう。

 丁寧にケアしても口臭が続く、歯ぐきの出血や腫れがある、歯がぐらつく、舌の汚れや強い口の乾燥が続く、むし歯や詰め物の不具合が疑われるといった場合は、歯科医院で一度確認することをおすすめします。

「口臭は本人の清潔さや努力不足だけで起こるものではありません。なぜ口臭が起きているのかを知り、自分に必要なケアを選ぶことが改善への第一歩です。一人で不安を抱え続けず、気になる場合は歯科医院で相談していただければと思います」

(Hint-Pot編集部)

境 英二(さかい・えいじ)

北上しらゆりデンタルクリニック院長。患者が自身の口の状態を理解し、納得して治療を選べるよう、分かりやすい説明を重視。歯周病やむし歯だけを個別に見るのではなく、口腔全体を長期的な視点で診断し、将来の再治療を減らすことを目指した歯科医療に取り組んでいる。