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仕事・人生

「ワンピース姿が女装に見えた」 20歳で覚えた性自認への違和感 自分らしく生きるために下した決断とは

公開日:  /  更新日:

著者:古川 諭香

現在のらいせもえさん【写真提供:らいせもえ(lovely315pass)さん】
現在のらいせもえさん【写真提供:らいせもえ(lovely315pass)さん】

 20歳の頃、自身の性自認に明確な違和感を覚えるようになった「らいせもえ」(@lovely315pass)さん。それまで当たり前にしていた服装にも戸惑いを感じるようになり、自分らしく生きるための道を模索し始めました。その後、自身の性自認を周囲に公表し、両親にもカミングアウト。一方で、望んでいた治療を受けられない現実にも直面しました。自身の性と向き合うなかで、どのような葛藤や決断があったのでしょうか。話を伺いました。

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いじめで精神病棟へ入院 「アウティング」に傷ついた学生時代

 らいせもえさんは、パートナーの望月えいひさんとともに、「もえふぃカップル」としてSNSを中心に活動。「地雷系女の子カップル」として、日常や自身の体験などを発信しています。

 そこに至るまで、さまざまな生きづらさを経験してきました。転勤族の家庭に育ち、幼少期には何度も転校。もともとは目立ちたがり屋な性格でしたが、小学5年生のときにいじめを受けたことで、生活は大きく変わります。

 かんしゃくを起こしたり、ひとりで外に出られなくなったりするなどの症状が現れ、精神病棟への緊急入院も経験。その後、中学3年生までの約5年間、不登校が続きました。

 恋愛対象が女性であることを自覚したのは、13歳の頃です。当時は今ほどLGBTQという言葉や、性的マイノリティに関する情報が広く知られていませんでしたが、周囲には自身の性的指向を理解してくれる人が多くおり、救われたといいます。

学生時代【写真提供:らいせもえ(lovely315pass)さん】
学生時代【写真提供:らいせもえ(lovely315pass)さん】

「制服を着ることへの抵抗感は、そこまでありませんでした。ただ、それは僕自身の中に『“普通”という枠に収まらなければ……』という強いこだわりがあったからかもしれません」

 学生時代には、アウティング(本人の許可なく、性的指向や性自認を第三者に言いふらす行為)に悩んだことも。当時は親しい人にしか、自身の性的指向を打ち明けていなかったものの、自らカミングアウトしてない相手にまで知られ「あいつは女が好きらしいよ」などと陰口を言われ、深く傷つきました。