Hint-Pot | ヒントポット ―くらしがきらめく ヒントのギフト―

仕事・人生

「生まれ変わっても、またこの道を選びたい」 性自認に悩んだ末に出会った妻 「あなたがいい」ふたりが家族になるまで

公開日:  /  更新日:

著者:古川 諭香

ファンも参加したふたりらしい結婚式

 結婚式は、これまで応援してくれたファンも参加できる形で開催。ご祝儀でなく「参加料」を設定し、会場ではチェキ撮影やグッズの販売も行いました。

ウェディングドレスとお色直し用のドレスはえいひさん自身の手作り【写真提供:らいせもえ(lovely315pass)さん】
ウェディングドレスとお色直し用のドレスはえいひさん自身の手作り【写真提供:らいせもえ(lovely315pass)さん】

 また、ふたりはパートナーシップ制度も利用しています。これまでも同棲していたため、生活自体に大きな変化はありませんが「結婚に相当する関係」となったことで、らいせもえさんの中には「妻を守っていきたい」という覚悟が芽生えたと言います。

「だからこそ、不安に思うのが、手術時にサインができなかったり、どちらかが亡くなったりしたときに喪主になれないなどの法律婚との違いです」

家族になるなかで決意した改名

 結婚を経て、もうひとつ進めているのが自身の名前を変える手続きです。戸籍上の名前が女性らしい名前であることから、改名を決意しました。

「ショックを受けるとわかっていたので、両親に伝えるときは性別違和のカミングアウトをしたときよりも緊張しました」

 両親に伝えると、予想以上に驚かれ、母親は涙を流したといいます。それでも、自分が生きやすい道を選ぶことは諦められませんでした。ただ、一生懸命、名前を考えてくれた両親の思いにも寄り添いたいと考え、変更後も同じ画数になるよう、配慮をしました。

歳を重ねるごとに好きなものが増えていってうれしいと語るらいせもえさん【写真提供:らいせもえ(lovely315pass)さん】
歳を重ねるごとに好きなものが増えていってうれしいと語るらいせもえさん【写真提供:らいせもえ(lovely315pass)さん】

 9月上旬には、診断書や必要書類、改名を希望する理由をまとめて家庭裁判所に提出。当初は10月頃に結果が出ると考えていましたが、9月中旬になって追加の面談を求められました。手続きを進めるなかで、審理の進み方が一律ではないことに戸惑いを感じています。

「追加面談が行われるかは、担当する裁判官によって異なると聞きました。結果として、承認までの期間に差が出てしまうと感じました」