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「最初に聞いていた金額と違う」 海外修学旅行でまさかの追加徴収 物価高による増額は拒否できる?

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

教えてくれた人:坂本 尚志

「最初に聞いた金額」なら、それ以上は払わなくていい?

 修学旅行の費用について、当初示された金額を超えたからといって、追加分を一律に拒否できるとは限りません。

 まず確認する必要があるのは、学校から当初示された金額が旅行費用として確定した金額だったのか、それとも見込み額や概算額だったのかという点です。たとえば事前の案内などに、為替相場や現地の物価、航空運賃などの変動によって旅行代金が変更される可能性があることが示されていた場合は、実際に生じた不足分について追加負担を求められることも考えられます。

 一方、確定した旅行代金として金額が示されていたにもかかわらず、十分な説明もなく、学校側が一方的に追加徴収できるのかは別の問題です。どのような説明が事前にされていたのか、追加費用が生じた理由や金額に合理性があるのかなど、具体的な事情によって判断されます。

 また「修学旅行が終わったあとも追加の支払いが続く」というだけで、ただちに不当な徴収になるわけでもありません。旅行前に不足額が判明し、その支払いを複数回に分けるため、旅行後まで徴収期間が続くことも考えられます。重要なのは、引き落しの時期ではなく、追加で負担する費用の根拠について、学校からどのような説明がなされているかです(※実際に追加分を既存の口座から引き落とすことができるかは、口座振替依頼書などの内容によって異なります)。

 追加費用を支払わなければ修学旅行に参加できないのかについても、学校の規定や修学旅行の位置づけ、費用の徴収方法などによって異なります。「払わなければ参加できない」と、一律に判断することはできません。

 保護者が追加徴収に疑問を感じた場合、単に支払いを拒否するのではなく、まず入学時や積立開始時の案内を確認しましょう。そのうえで、追加費用が生じた理由や具体的な内訳、当初の金額からどの程度増えたのか、支払わなかった場合に修学旅行への参加がどうなるのかについて、学校に説明を求めることが大切です。

※本記事に記載された事例は、特定の事実関係に基づくものではなく、想定ケースとして構成されたものです。実在の相談・事件・人物等とは一切関係ありません。

(Hint-Pot編集部)

坂本 尚志(さかもと・たかし)

弁護士。清陵法律事務所所長。プロボクサー。東京大学法学部卒業。詐欺・消費者問題に注力。https://seiryo-law.com/