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「そりゃあ、部屋に閉じこもりたくもなるよ」 深川栄洋監督が訴える孤立させない支援
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ひきこもり状態にある人は、全国で約146万人と推計されています。しかし、その背景や当事者が抱える思いは、一人ひとり異なります。10月2日(金)から順次公開される映画『あなたの息子ひき出します!』で、ひきこもりをテーマに描いた深川栄洋監督は、「そりゃあ、部屋に閉じこもりたくもなるよ」と語ります。監督がそう考える理由と、当事者を孤立させないために必要だと感じていることを聞きました。
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ひきこもりは滋賀県の人口より多い
映画『あなたの息子ひき出します!』の主人公・小林典子(宮澤美保)は、幼い息子と暮らしながら、ひきこもり状態にある人たちを支える活動をしています。そんな典子が劇中で、「日本でひきこもりの状態にある人の数です」と言いながら「150万」と書かれたカードを出し、「滋賀県の人口よりも多いんです」と、不登校の娘のことで悩む石沼瑠美(江口のりこ)に伝える場面があります。
滋賀県の推計人口は、2026年9月1日時点で約139万人。一方、内閣府の「こども・若者の意識と生活に関する調査」(令和4年度)のデータから推計すると、全国の15~64歳のうち、約146万人がひきこもり状態にあるとされています。
深川監督は、ひきこもること自体を否定しません。その一方で、社会から孤立してしまうことを懸念しています。
「ひきこもりは『罪』でも『悪』でもありません。人は一人では生きていけません。孤独を深めていけば、社会から『孤立』します。心は病み、体力は落ち、生きる力は失われていきます。当たり前のことですが、苦しいときには『声をあげていただきたい』と心から思っています」
苦しいときには声をあげてほしい。そう願う一方で、深川監督は、声をあげることが難しい人をどう支えるかも課題に挙げます。
「ひきこもりを孤立させないで」という願い

ひきこもり状態にある人の実態は見えにくく、先入観を抱くこともあるかもしれません。深川監督はひきこもり当事者について、こう語ります。
「ひきこもり当事者の多くはほかの人たちよりも真面目で、少し繊細なだけだと思っています」
深川監督が行政に求めるのは、当事者を孤立させないための支援です。
「行政にお願いしたいのは、彼らをどうにか『孤立』させないことです。精神科医は治療法を知っていますが、『当事者が診察室まで来られなければ、助ける術がない』と現在のシステムの限界に強い歯がゆさと矛盾を感じています」
本作には、ひきこもり当事者と真摯に向き合う赤松医師(天海祐希)が登場します。赤松医師の温かな表情に心和む人は多いはずです。深川監督の言葉からは、医療や支援が必要な人に、どうすればその手を届けられるのかという問題意識がうかがえます。