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「お母さんがいなくなっちゃった」 81歳母が行方不明 雨の山間部で捜索、家族が気づいた備えとは
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母の発見後、残されたスマホを捜索
母の無事がわかり、ひとまず胸を撫で下ろしました。ところが、スマホの位置情報を再度確認すると、先ほどと同じ場所を示したままです。
母は救急車で病院へ向かっているはずなのに、なぜスマホだけが動いていないのか。転んだときに落としたのか、それとも別荘地を歩いている途中で落としたのか、その時点ではわかりませんでした。
しかも、母はスマホケースの中にマイナンバーカードとクレジットカードを入れていました。マイナンバーカードを健康保険証として利用しているため、病院で必要になることも考え、なんとしてでもスマホを探し出さなければなりません。
位置情報を何度確認しても、表示される場所は変わりませんでした。そこで、明るくなってから位置情報を頼りに、夫とスマホを捜索することにしました。
雨がそぼ降るなか、示された場所の周辺を探すと、無事にスマホを発見。雨に濡れていましたが、マイナンバーカードとクレジットカードもそのまま残っていました。
「ひとりでも大丈夫」と考えてしまったことを後悔
母は、転倒した際に左肩と頭を打ったようで、低体温のほか、左上腕部の骨折と後頭部からの出血があり、そのまま入院。精密検査の結果、幸い脳に異常はありませんでした。
今回の出来事で反省したのは、山間部の別荘地に、81歳の母をひとりで残してしまったことです。友人が来る予定だったとはいえ、「ひとりでも大丈夫」と考えてしまったことを後悔しました。
また、肩からずり落ちないよう、手で支える必要があるバッグを母が持っていたことも気になりました。転倒との因果関係はわかりませんが、今後は両手を空けられるバッグなども検討したいと思っています。
スマホの位置情報が大きな手がかりに
今回、「やっておいて良かった」と感じたこともあります。母にスマホを持たせ、端末の位置を確認できるようにしていたことです。
母自身の発見には間に合いませんでしたが、スマホがどこにあるのかを把握する大きな手がかりになりました。実際、地図上に表示された場所の周辺を探すことで、翌朝にはスマホを見つけることができました。
こうした端末の位置を確認する機能は、iPhoneだけでなくAndroidのスマートフォンにもあります。ただし、機種や設定などによって、利用できる機能が異なります。家族にスマホを持ってもらうだけでなく、いざというときに位置を確認できる状態になっているか、あらかじめ確認しておくことも大切です。
また、自治体によっては、認知症の人などの見守りを目的に、GPS端末などの導入費用や利用料を助成している場合もあります。スマホのほかにも、GPS端末や紛失防止タグ(スマートタグ)などさまざまな選択肢があるため、用途や生活環境に合わせて検討するといいでしょう。
今回、母が無事に発見されたのは、偶然通りかかった人が母を見つけ、助けてくれたからでした。
これまで「まだ大丈夫」と思っていたことも、ある日突然、大丈夫ではなくなることがあります。離れて暮らす家族だからこそ、もしものときにどうやって居場所を確認するのか、改めて考えるきっかけになりました。

(和栗 恵)