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「生理は1日で出し切って」「ブラジャーなんか安物を」 なぜ知識がないのに断言できる? 医師が解説

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

教えてくれた人:田中 奏多

批判されるほど引っ込められない?

 一方、男女にかかわらず、間違いを指摘されても発言を撤回せず、さらに反論を重ねてしまうことがあります。

「批判が『意見への指摘』ではなく『自分への攻撃』として受け取られると、問題が『何が正しいか』から『自分が負けるかどうか』にすり替わります。こうなると意見はもう情報ではなく自分の一部なので、撤回は自己否定と同じになってしまいます」

 とくに、公の場で発言したことほど引っ込めにくくなります。

 ただし、こうしたSNS上の言動だけから、何らかの疾患があると判断することはできません。

「まず前提として、SNSの投稿だけで診断はできません。攻撃的な発言をする人の大半は、病気ではないと考えられます」

 SNSでの発言を根拠に、他人を「発達障害」「人格障害」などと名指しすることも、「診断の誤用で、偏見を強めるだけです」と注意を促します。

発信前に確認したい「一次情報」

 思い込みや決めつけは、特定の人だけに起こるものではありません。自分が当事者ではないテーマについて発信するとき、まず確認したいのが、その問題についてどこまで知っているのかです。

「発信する前に、『自分はこの件の一次情報に触れたことがあるか』を確認してください。そして『知らない』と書けること。当事者が読んだらどう感じるかを想像するのも、自分の考えの穴を見つける方法になります」

 強い批判を受けたときには、その場ですぐに反論せず、一晩空けるのもひとつの方法です。

「撤回は敗北ではありません。意見を変えられる人のほうが、長い目で見れば信頼されます」

 言い切りの強さは、必ずしも正しさを意味しません。自分には見えていない事情や、知らないことがある。その前提を持つことが、SNSで誰かを安易に決めつけないために大切です。

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(Hint-Pot編集部)

田中 奏多(たなか・かなた)

心療内科医・産業医。メンタルヘルスのプライマリケアを担う「ベスリクリニック」を共同創設。女性の心身に寄り添い、“薬に頼りすぎない心の医療”を実践している。産業医としては、女性ホルモンとメンタル・生産性の関係やDE&I推進を領域とし、企業研修にも積極的に登壇。2025年11月には WOMAN’S VALUE AWARD 個人賞 を受賞した。