お出かけ
「よくこんなに持ってきましたね」 登山ガイドが驚いた初心者の荷物 見落としがちなリスクとは
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教えてくれた人:稲村 道子

秋の行楽シーズン。山歩きを楽しむ人が増える時季ですが、秋の山には気象の変化などさまざまなリスクが潜んでおり、十分な注意が必要です。なかでも日帰りから1泊2日の山小屋泊へステップアップする際、陥りやすいのが「パッキング(荷造り)」の失敗です。テレビ番組の山岳ロケコーディネートや国内ガイドとして活躍する国際マウンテンリーダーの稲村道子さんに、現場で目撃したトラブルと、失敗しない荷物の準備術についてお聞きしました。
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目撃した「ガラス瓶の化粧品」と「全員分のお菓子」
初めて山小屋に泊まる参加者の方々をご案内したときのことです。ある登山者が持参した荷物の多さに驚きました。リュックの中には、ガラス瓶に入った化粧品や、洗顔代わりに使うための顔用パックシートが箱ごと入っていたのです。思わず「よくこんなに持ってきましたね。重かったでしょう」と声をかけてしまいました。
また、気遣いから全員分のお菓子を1つずつ袋に入れて持ってくる登山者もいました。聞けば「自分は歩くのが遅くて、みんなにお世話になるから」とのこと。気持ちはとてもうれしいのですが、それ自体が重い荷物になりますし、もらった側も山でゴミになってしまいます。
いずれの場合も、荷物を減らすように伝えました。
「過剰な荷物」が体力を奪い、転倒リスクを高める
山小屋泊やロングコースに挑戦する際はもちろんですが、日帰り登山をする場合も、不要な荷物を大量に担いで歩くことは、遭難やトラブルに直結する大きなリスクをはらんでいます。
自分の体力や歩行力を正しく把握できていないと、不安からあれもこれもと荷物を詰め込んでしまうことがあるのかもしれません。しかし、不要な着替えや過剰な小物はバテる原因になります。
登りで疲弊しきってしまうと、下りで膝や足首の踏ん張りが効かなくなって、滑落や転倒事故につながってしまうのです。