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「イッテQ」同行山岳ガイドが警鐘「危ないですよ」 山道で目撃した転倒劇 指摘する“NG装備”と対策とは
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教えてくれた人:稲村 道子

秋の行楽シーズンを迎え、山歩きを楽しむ人が増える時季です。しかし、山には気象の変化などさまざまなリスクが潜んでおり、装備にも十分な注意が必要です。なかでも「ストック(ポール)」は、登山中の体力の消耗や、足腰の負担を軽減してくれる道具のひとつ。しかし、選び方などを誤っているケースがあるといいます。テレビ番組「世界の果てまでイッテQ!」の山岳ロケコーディネートや国内ガイドとして活躍する、国際マウンテンリーダーの稲村道子さんに、現場での目撃談やポールを安全に使うためのポイントについてお聞きしました。
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下山中に転倒 使っていたのは登山に不向きなポール
あるとき、下りの山道を歩いていた登山者の方が、ポールを突く位置を誤ったようで、バランスを崩して転倒したのを目撃しました。駆け寄ってけががないことを確認したあと、ポールを見せてもらうと、それは登山用のものではなく、平坦な街歩きなどを想定して作られたポールだったのです。私はこう伝えました。
「平坦な道ならそれも良いのですが、アップダウンがある山道、とくに岩場などでは転倒しやすくなって危ないですよ」
ノルディック・ウォーキング用など、主に平坦な道を想定したポールは細くてスタイリッシュに見えますが、多くの登山用ポールについているような「着地の衝撃を抑えるクッション機能(バネ)」が入っていないものが多くあります。また、10~20年前に購入した古いポールを大切に使い続けるのは良いですが、経年劣化による安全面への影響には注意が必要です。
下りで足を痛めたり、滑りやすくなったりすることも
山歩きを始めたばかりの方や久しぶりに登る方は、登りは体力で押し切れても、下りで足を痛めたり、疲れから滑りやすくなったりすることがあります。実は、下り方はコツが必要で、初心者や慣れないうちは少し難しく感じるかもしれません。
また、加齢や運動不足によって股関節周りが硬くなっていると、足が出にくくなり、膝や関節に負担がかかりやすくなります。そこで活用したいのが、足腰への負担を軽減し、歩行時のバランスを保つのに役立つポールです。
若い方や体力に自信がある方ほど「ポールはお年寄りが使うもの」と思い込んで、使うのをためらう傾向も見受けられます。しかし、若い頃や元気なうちからポールに親しんでおくと、下りでのスピードやリズムが安定し、驚くほど楽に下山できるようになります。道具に頼るのは決して恥ずかしいことではなく、安全に長く山を楽しむための素晴らしい知恵なんです。