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「異彩を放ちすぎなんですよ」 近畿大学に展示されたまさかの“アート” 衝撃的なコンテスト受賞作品に7.3万人称賛
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「うちの子も似合うのでは?」 立体アートへの昇華

ユニークな作品が生まれた背景について、担当者さんに振り返っていただきました。
「フェルメール展」が話題になっていた当時、X上では「真珠の耳飾りの少女」に扮したペットなどの投稿が盛り上がっていたそう。それを見た担当者さんが「うちの子(マグロの模型)も似合うのでは?」と思ったことが始まりだといいます。
模型のモデルになったのは、全長253センチ、体重214キロの原寸大レプリカです。1970年にクロマグロの研究を開始し、2002年に世界初の完全養殖を達成した同大学。寿命調査の中で最長記録となった「23年」の、巨大な姿を再現したものです。
着付けには「なかなかのサイズのため、青色とからし色のワンピース計3枚を使い、絵を見ながら立体的に仕上げました」と担当者さん。「絵は平面ですがマグロは立体なので、実際は描かれていない、誰も見たことのない向こう側も作り込み、正面からの見え方にもこだわりました」と、制作への熱意を語ります。
ちなみに、大粒の真珠の耳飾りは「物置から引っ張り出してきたクリスマスツリー用のオーナメント」だそう。「サイズ感がぴったりで、うちの子によく似合いました」と明かします。
「AIで手軽に画像を生成できる時代ですが、リアルに存在するおもしろさにこだわりました。クロマグロの実物大レプリカを実際に着飾らせて投稿したところ、大きな反響をいただき、『真珠の耳飾りの少女』という作品の持つパワーを実感しました」
その反響を受け「至って真面目な研究成果のレプリカが、名画をモチーフにして多くの人が楽しむことで、単なるコスプレではなく立体のアートになったと感じ、コンテストに応募しました」と、出展の経緯を教えてくれました。
「そもそもマグロの耳はどこなのか?」 思わぬ反響も
投稿直後には「そもそもマグロの耳はどこなのか?」「そこが耳なのか?」という疑問が多く寄せられたといいます。これを受け急遽、水産研究所の所長に確認し「魚の頭蓋骨の内部、脳の近くの左右に内耳があり、その中にある耳石が振動することで音を感じ取ります。マグロには人間のような耳たぶや耳の穴はありません」という解説を追加投稿。半世紀以上続く研究や、生態に興味を持ってもらうきっかけになったと喜びます。
当初は一時的な撮影の予定でしたが、反響の大きさから、フェルメール展の会期終了(9月27日)まで展示を継続。最終日のオープンキャンパスでは、来場した受験生や保護者から何件も問い合わせがあり、キャンパス内のパワースポットのように多くの人が足を止めて撮影していたそうです。「展示中は、普段とは違う装いの巨大レプリカを前に、学生や教職員も思わず笑顔になっていました」と振り返ります。
「研究成果であるマグロが、まさかアートコンテストで入賞することになるとはと、部内で盛り上がりました」と担当者さん。「これからも大阪の大学らしいユーモアを持って、研究成果や魅力を明るく発信していきたいと思います」と締めくくりました。
今回話題になった“近大マグロ”をはじめ、同大学のさまざまな養殖魚を味わえる養殖魚専門料理店「近畿大学水産研究所」が、大阪・梅田や東京・銀座、東京駅ナカで営業中です。
(Hint-Pot編集部)