夫と義母のメールのやりとりに仰天　スマホを持つ手がガクガク震え…

「コロナのせいでママに会いに行けないのがつらい、寂しい、ママが作ってくれるごはんが食べたい、ママの笑顔が見たい、ゴールデンウィークはママと一緒に温泉に行くのを楽しみにしてたのに……って、どこもかしこもママ、ママ、ママの文字ばかり。ネット用語で『orz』って文字列あるじゃないですか。本当に、あんな感じで脱力して、しばらく立ち上がれませんでした。ゴールデンウィーク……私がどこかに旅行に行こうと誘った時は、出張が入りそうだからまだ予定が立てられない、なんて言ってたんですけどね」

　その夜、ご主人が眠りに就いてから再びスマホに残っていたメールを確認すると、ゴルフやサーフィンに行った帰りは必ず実家に寄って夕飯を食べ、残業で遅くなると言っていた日は会社の近くまで出てきた母親とともに外食。昨年秋に会社の慰安旅行で箱根に行くと言っていた日も、母親と一緒に泊まりに行っていたことが発覚。あまりの衝撃に、スマホを持った手がガクガク震えるほどだったといいます。

「家の中でお義母さんの話題を出すことがなかったので、普通に親離れしているとばかり思っていました。でも、違ったんですよね……。お義母さんからのメールを見ると、『イイコにして、京奈ちゃんのことをサポートするのよ。ちゃんとできたら今週は大好物のニンニクから揚げを作ってあげるからね』とか『私とごはんに行ったこと、京奈ちゃんには絶対に言っちゃダメよ。やきもち焼かせても仕方ないでしょ』とか『この前の旅行のことは2人の内緒ね～』とか書いてあって、思わず吐きそうになりました。ああ、主人は、ただ母親に褒められたい一心で、我が家で完璧な父親を演じていただけなんだ……って。それと、どうやらゴールデンウィークは、お義母さんと一緒に3泊4日で韓国旅行のつもりだったらしいですよ（笑）。コロナで仕方なくキャンセルしたみたいですけど。男性は基本的に、大なり小なりマザコンだとは聞いていましたが、まさかここまでだったとは……」

　緊急事態宣言後、まったく実家に行けなくなってしまったご主人の態度はますます悪化。この青天の霹靂に耐えられなくなった京奈さんは、この事態が収束したらすぐに、子どもを連れて実家に戻るなど別居を考えているそうです。

「あんなに男らしかった主人が……って、今でも信じられませんが、すべて義母の言いつけで私たち家族に対するモチベーションを上げていただけなのであれば、以前のように主人にただ付いていくことはできません。もう離婚するしかないかもしれないと、そう思い始めています――これも『コロナ離婚』になるんですかね」

　ご主人の意外な一面を掘り起こしてしまった今回の新型コロナ禍。仕方のないこととは言え、外出自粛要請は夫婦間に大きな亀裂をもたらしてしまうこともあるよう。せめて、京奈さんとお子さんにとって「災い転じて福となす」となることを願ってやみません……。

（和栗 恵）