インタビュー

男性の育休は“義務化が必要” 犬山紙子さん 子どものためにも重要なことは「良好な夫婦関係」

著者:Hint-Pot編集部・風間 久志

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犬山紙子さんと夫の劔樹人さん【写真提供:扶桑社】
犬山紙子さんと夫の劔樹人さん【写真提供:扶桑社】

 ストレスを抱えながらも家にとどまることが多くなった今。私たちのライフスタイルはこれまでとは大きく変化し、夫婦関係において大なり小なり問題が起きている家庭もあるかもしれない。新書「すべての夫婦には問題があり、すべての問題には解決策がある」(扶桑社刊)が話題となっている、コラムニストでエッセイストの犬山紙子さんに「夫婦」をテーマに語ってもらった。最終回は、2018年に社会的養護を必要とする子どもたちに対してクラウドファンディングで支援を届けるプログラム「こどもギフト」を立ち上げた犬山さんに、育児を通しての夫婦関係について、ワンオペや育児休暇などに関して話を聞いた。

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何もしないパートナーには荒療治を 「育児や家事を放棄するのも手」

 2017年1月に第1子となる長女を出産した犬山さんは、お金を稼いでくる会社での仕事であれ、育児や家事といった家庭の仕事であれ、「夫婦間の仕事」について互いがリスペクトしている部分を話し、理解を深めることが大切と指摘する。

 特に家事・育児は、ビジネスのように業績や達成度を数字で評価されるわけではないため「可視化と感謝の気持ちの表明は不可欠」だと犬山さんは語る。

 夫が激務でまったく育児をする余裕がない、逆に時間的余裕があるのに夫が家事育児に参加しない、また共働きにもかかわらず妻に頼り切りなど、家庭ごとに状況は違えど、育児の“ワンオペ”で悩む妻は多いと耳にする。良い解決法はあるのだろうか?

「パートナーが家事や育児に消極的であれば、家事を可視化するサービスやアプリなどを使って、お互いの仕事量を出し合い、それを元に冷静に話し合いをしてみるのも1つの方法かと思います」

 育児は、子どもの個性や取り巻く環境によって大きなバラつきがあることや、家の中での労働のため、その大変さが伝わりにくい。そのため普段どのようなことをしているのか、こうしたアイテムを使ってプレゼンしてみるのも手だという。

 それでも話し合いがうまく進まない、話をしても相手が理解してくれない場合については「育児や家事を拒否してみる」という、そこそこ強めのアクションを起こすのも手だという。

本著(扶桑社刊)に登場した夫婦で『家事をやらない宣言』をしたという妻がいたのですが、その人は心を鬼にして2か月間まったく家事をしませんでした。家の中はどんどん荒れていきますが、放置。すると、やっと夫が家事をやり始めたそうです。やり始めると『やった方が気持ちがいい』と理解し、家事をするようになったみたいなので、ケースによっては荒治療も必要なのかもしれません。それが難しい場合は夫の分の家事だけやらなくするのもいいかもしれません」

 犬山さんによると、家事や育児をしていない夫の方も“罪悪感”を抱えている場合は多いという。

「家事をしている妻を見て見ぬふりをして、何もしていない罪悪感を抱えたままの状態より、少しでも家事や育児をして罪悪感のない状況にある方が、精神的にも楽だと気付くことが大切ですね」

 妻側も最初から完璧を求めず、夫の成功体験を1つ1つ積み上げていってあげることも重要なようだ。