どうぶつ
旅する元保護ねこ お留守番が苦手で飼い主と一緒に移動 日本国内やヨーロッパ旅行も
公開日: / 更新日:
「#日本列島漫遊猫」というハッシュタグで旅行記を綴る
頻繁にスカちゃんと旅行しているというmicaさん夫婦。インスタグラムで「#日本列島漫遊猫」というハッシュタグを付け、数え切れないほどのお出かけ写真を投稿しているといいます。
スカちゃんのインスタグラムを見てみると「ねこってこんなにお出かけできるんだ!」と本当に驚くばかり。もちろん、どんなねこでも同じようにはいきませんが、「いぬだけでなく、ねこともお出かけしたい!」と思っている人にとっては目からウロコのお出かけ術が満載で、見ているだけでとても楽しくなります。
まず、忘れられないと言うのが、阿蘇旅行。阿蘇山を近くまで観に行ったところ、ずいぶんと白煙が舞い上がっていたそう。するとその翌日、何と阿蘇山が噴火。噴火時はすでに自宅に帰っていたため事なきを得ましたが、この時は友人からもかなり心配されたのだとか。
阿蘇での衝撃体験はこれだけではありませんでした。阿蘇旅行では、ペットと泊まれるコテージに宿泊。micaさんによると、コテージの近くをスカちゃんと散歩していたところ、こんなトラブルが起こったそうです。
「あるコテージの前にわんこがいて、『かわいいね~』って見ていたんです。そしたら何とその子がスカのことを気になりすぎて、リードを振り切ってこちらを目がけて走ってきたんですよ。ドドドドーって。そこで急いでスカを抱き上げたらガブーって噛まれてしまって」
いぬに悪気は1ミリもないことは分かりつつも、micaさんもスカちゃんもとてもびっくりしてしまったのだとか。
スカちゃんの国内旅行でのハプニングは、まだあります。西表島でカヌーを初体験したところ、思わぬ事態に。カヌー乗り場の管理人が、ゴゴゴーッとすごい音を立てながらカヌーを引っ張ったところ、スカちゃんはその音が怖くて大パニック。
「今までそんなこと1度もなかったのに、リードから無理やり身体を抜こうとするんです。もちろん抜けはしないのですが、私は必死でスカを抱っこして……。そうしているうちに、スカにアゴをガブーッと噛まれてしまって……。血を流しながらカヌーに乗りました(汗)。スカも乗ってしまえば落ち着いたようで、静かに外を見てたんですけどね……」
その後は、ちょっぴりドヤ顔で、意気揚々とカヌーに乗っていたというスカちゃん。後にも先にもパニックになったのはその2回だけだったとか。
ヨーロッパ旅行で知ったペットに対する意識の違い
また、スカちゃんは驚くことに日本だけでなく、何とヨーロッパも一緒に旅行をしたことがあります。micaさん夫婦はまさにねことのお出かけのプロ! もちろん海外に行くには、狂犬病ワクチン2回、3種混合ワクチン、検疫のための採血、健康診断など……事前の準備はたくさん。そのために少々苦手な病院にも何度も行かねばなりませんでしたが、大好きなおやつのおかげで乗り切れました。
ヨーロッパでは、フランスのエッフェル塔にモンサンミッシェル、ノートルダム寺院など、数々の世界遺産をめぐり、すべてがまるで絵はがきのように美しかったそう。
日本で暮らしていると、ペットと、ましてやねことの海外旅行は、ハードルが高いと感じているという人がほとんど。長時間のフライトや環境が変わることによる、ねこへの負担を心配する声も少なくありません。
けれど、実はヨーロッパでは海外旅行にいぬやねこを連れていく人も多く、micaさんはねこ連れで海外旅行をする度に、ペットに対する世界各国の意識の違いを痛感するといいます。
普段からいろんな場所へスカちゃんと一緒に出かけ、事前の細かな準備に時間や労力を厭わないmicaさん夫婦の頑張りがあるからこそ、この夢のような旅行が実現したのでしょう。
現在は外出自粛が続くため旅行には出かけられませんが、インスタグラムを見返すだけで素敵な旅の思い出が鮮明によみがえってきます。
取材協力:La hortensia azul│オルテンシアアズール
公式インスタグラム(dailymica/dailysuca)
(猫ねこ部)