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本性を現した同姓同名の親友と「コロナ絶交」 モラハラ夫への愚痴がきっかけで出てきたドン引きの一言とは

著者:和栗 恵

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コロナ禍は友情をも破壊するきっかけに?(写真はイメージ)【写真:写真AC】
コロナ禍は友情をも破壊するきっかけに?(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 コロナ離婚、コロナDV、コロナ失職……新型コロナウイルスは、未曾有の混乱を世界的規模で巻き起こしています。こうした中、本来なら「救い」「憩い」になるはずの「友情」にも、コロナ禍が及んでいるようです。現在、友情崩壊の危機にあるという女性にお話を伺いました。

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同姓同名と同期入社 いつの間にか親友の関係に

「親友と私は、偶然、同じ名前だったんです」

 東京近郊在住。大学卒業後、数年間事務職として働いていた会社は、結婚を機に退職。現在は専業主婦の佐藤絵里さん(仮名・38歳)は、そう言って今回の親友との間に起きた騒動の顛末を語り始めました。

「私の苗字は本当にどこにでもあるもの。名前もありふれたもので、これまでにも漢字は違うけれど、読みは同姓同名の子がいました。でも、苗字も名前も漢字までピッタリ一緒っていうのは、その親友が初めてだったんです」

 2人の出会いは、会社の入社式が終わったすぐ後のこと。人事部の担当から呼び出されて小さな会議室に行くと、そこに彼女が座っていたそうです。

「呼び出された理由は、私と彼女が同姓同名だったため、間違えないよう呼称を決めさせてもらいたいという相談でした。親友と私は思わず顔を見合わせ、笑ってしまいました。その後、彼女が『佐藤絵里さん』私が『サトエリさん』って呼ばれるようになり、会社でもその呼び名が浸透しました」

 この一件がきっかけとなり、親友になったという絵里さんたち。同じ年、同じ名前、同じ会社と、驚くほどの共通点の多さに、「運命共同体」のように感じていたといいます。2人は週に何度も飲みに行くようになり、土日はショッピングや旅行、カフェめぐりへ。互いの親兄弟にも紹介するほど仲が良くなりました。

「よく“姓名判断”は当たらない、と言う人がいるじゃないですか。でも、私たちは信じていました。私は兄、彼女は弟がいるというような違いはありますが、まったく同じ名前で、家庭環境や価値観、金銭的な状況など、本当にそっくりだったんです。子どもの頃には近所の川でどろんこになるまで遊んで、夜はお気に入りのぬいぐるみを抱えながら寝る。そういう原風景というか根本的なこともまったく一緒でした。彼女も私もよく『こういう出会いや運命ってあるんだね』って語り合っていたんです」

 絵里さんは職場の同僚と、親友は会社の上司と結婚。2人とも専業主婦になり、ほぼ同時期に子どもを授かりました。そして、その後も家族ぐるみの付き合いを続けてきたといいます。

「彼女のご主人は10歳ほど年上でしたが、とても気さくな方で我が家にもよく遊びに来てくれていました。彼女の家でバーベキューをしたり、2年前には2家族で一緒に海外旅行にも行きました。子どもたちも仲が良くて、このままの関係をずっと続けていけたらいいと思っていたのですが……」