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子どもと一緒に発酵食品や干し野菜作り 休校続くLA在住日本人女性が実践する「おいしい実験」

公開日:  /  更新日:

著者:小田島 勢子

右上には干しゴボウ、右下の棚には4種類のみそや紅茶キノコといった発酵食品【写真:小田島勢子】
右上には干しゴボウ、右下の棚には4種類のみそや紅茶キノコといった発酵食品【写真:小田島勢子】

 ロサンゼルスの片田舎で夫と娘3人、鶏、豚、犬たちとともに自然に囲まれた生活を送る小田島勢子さん。発酵食品作りの講師をはじめ、創作料理のケータリング、プロアスリートの身体作りのアドバイザーなどさまざまな分野で活躍しています。最近はホームスクーリングを続ける娘たちと、自宅で特別な実験をしているといいます。その実験の様子を動画撮影し、長女が編集をしたりもしているそう。さまざまな工夫を凝らしながら、大豆やゴボウといった日本ではなじみ深い食品を使い、子どもたちに食の大切さと楽しさを伝えています。

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自宅待機命令が延長されるも、娘たちの好奇心と食欲は日々成長!

 5月も後半に差しかかり、米国で自宅待機の指示が発令されてからちょうど2か月が経ちました。今週、ロサンゼルス郡では2か月半先の7月末まで自宅待機命令がさらに延長され、学校は夏休みまでホームスクーリングを続行。一部の仕事も自宅からのリモートワークが続きます。

 3月からのこの2か月間に、お誕生日や記念日を迎えた方もたくさんいらっしゃることでしょう。そして、卒業式、入学式、ひな祭りやこどもの日、母の日などいろいろなお祝い行事もありました(皆さんおめでとうございます!)。いつもとは違う環境の中で、皆さんはそれぞれどんな時を過ごされたでしょうか。

 私が住むロサンゼルス近郊の小さなこの町は、この2か月間、人が出歩かないので交通事故件数もとても減っており、特に大きな事件もなく、以前と変わらない静かで穏やかな日々が続いています。

 さて、静かな町の雰囲気とは打って変わって、我が家の三姉妹は好奇心と食欲が日々ぐんぐん成長中です。母であり、時に“学校の先生”となる私ですが、ようやくホームスクーリングも板に付いてきました。

 外出自粛が始まってから、その日の課題が落ち着く午後、子どもたちと「おいしい実験」をよくするようになりました。その日その日で材料を決め、「1つのものを何かに変化させる。そしておいしいもの」をテーマに、科学の実験や暮らしの知恵にもなる料理の基本をみんなで体験します。

 実験や体験というと特別なものに聞こえますが、実際は、歴史の中で「先人の知恵」として今に伝えられている野菜の保存方法であったり、発酵食品であったり、私たちにとってはとても身近なものです。