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子どもと一緒に発酵食品や干し野菜作り 休校続くLA在住日本人女性が実践する「おいしい実験」

公開日:  /  更新日:

著者:小田島 勢子

1、大豆をフル活用 豆腐や調味料作り

左下には自家製納豆に生卵をトッピング。ぬか漬けやからし菜の漬け物、たくあんなど、手作り発酵食品がいっぱい【写真:小田島勢子】
左下には自家製納豆に生卵をトッピング。ぬか漬けやからし菜の漬け物、たくあんなど、手作り発酵食品がいっぱい【写真:小田島勢子】

 大豆を使い、いろんなものへ変化させていきます。大豆とお水を利用してモヤシを作ったり、豆乳やおから、にがりを加えてお豆腐作り、煮大豆に納豆菌を加えて納豆を作ったり、麹とおみそとお塩を加えみそを仕込みます(白みそはこの時期でもギリギリおいしく発酵します)。

 みそ作りは以前から家族行事にしているので、すでに熟成したおみそから副産物のたまりしょうゆができているのを目で見て、実際に舌で味わいます。

 大豆がテーマの週の献立には、作りたての納豆に、汲みたてのたまりしょうゆをかけて、おみそ汁とごはんをいただきます。1つのものが微生物や人の手にかかることによって、たくさんのおいしいものが出来上がる喜びをみんなで感じることができました。

2、日持ち抜群 干しゴボウ作り

ゴボウだけでなく、フルーツも家族みんなで加工。家で収穫した大量のオレンジを使って、オレンジジュースと皮をマーマレードジャムに【写真:小田島勢子】
ゴボウだけでなく、フルーツも家族みんなで加工。家で収穫した大量のオレンジを使って、オレンジジュースと皮をマーマレードジャムに【写真:小田島勢子】

 ゴボウは1度に使い切ることができず、干からびてしまうことがあります。そうなる前に買ってきてすぐに私がいつもやっておくことがあるのですが、子どもたちと一緒に楽しんでみました。

 その様子を娘の学校のプロジェクトも兼ねて、英語を使いすべての工程とポイントを録画。のちに娘が動画を編集し、SNSにも投稿してみました。

 ゴボウの半分は子どもたちも大好きなゴボウのピクルスに。残りはピーラーを使いみんなでささがきにして、すぐに食べる豚汁用と、牛肉とゴボウの佃煮用以外はネットに入れて、外で干しゴボウにしました。

 干したゴボウは、乾燥後ガラスの容器に入れて1年ほど保存が可能です。ささがきにして1度干してあるので、栄養価も高くなり、おみそ汁に入れる時は好きな分だけつまんで鍋に放り込むと、たちまち火が通ります。

 この他にも、大根やニンジンを切り干しにしたり、ぬか漬けの野菜掘りをしたりして、子どもたちはささやかな学びを積んでいます。一方で私は、普段と変わらぬ家事を子どもと一緒に改めて体験することで、日々の暮らしの豊かさを感じています。

(小田島 勢子)