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農家の嫁直伝 初夏を楽しむ「グリンピース」 旬の今は香りや甘みが格別 新鮮なものを選ぶコツ

公開日:  /  更新日:

著者:こばやし なつみ

手に入るのは旬の時期だけ おいしい“生”グリンピースの見分け方

1粒1粒の実の皮にハリがあり青々としたものが新鮮で美味【写真:こばやしなつみ】
1粒1粒の実の皮にハリがあり青々としたものが新鮮で美味【写真:こばやしなつみ】

 生のグリンピースは、さやからむくと鮮度が一気に落ちるので、手に入ったらその日のうちに調理すると良いでしょう。そして、今回は私が6年前に訪問した福島県福島市でグリンピースを生産されている三扇商事の農場の農場長の佐々木寛之さんに、おいしい生グリンピースの見分け方を聞きしました。

実がしっかり入っているものはさや全体がふっくらしている【写真:こばやしなつみ】
実がしっかり入っているものはさや全体がふっくらしている【写真:こばやしなつみ】

1、さや付きの場合:実がしっかり入っていて、きれいな緑色のものを選ぶ。さやが網がかったようになって黄色っぽいものは、熟しすぎて甘みが抜けています
2、むいた豆の場合:皮にハリがあり、豆が緑色でふっくら丸く太っているもの

「鮮度が味の決め手」と佐々木さん。地元のものを食べようとすると、旬は2週間ほどしかないといいます。日本で、生の「グリンピース」が手に入りやすいのは主に4~6月の旬の時期です。主な産地は和歌山県や鹿児島県ですが、全国的に栽培されています。さや付きのグリンピースは、スーパーの店頭だけでなく、野菜の直売所や、野菜の定期宅配サービスなどだと、この時期に見つけやすいと思います。

 旬の生グリンピースは、シンプルに塩茹でして食べるのが最もおいしいです。茹でたてをそのまま手でつまんでも良し、また、サラダから肉じゃが、カレーなどに添えても彩りになってくれます。食べ方を悩む必要はまったくない食材です。見つけたら食卓に取り入れてみてはいかがでしょうか。

参考:
「七訂 食品成分表 2016」(監修:香川 芳子、発行:女子栄養大学出版部)
「新版 野菜栽培の基礎」(著者:池田英男・川城英夫 他、発行:農山漁村文化協会)
「からだにおいしい 野菜の便利帳」(監修:板木利隆、発行:高橋書店)
「日本で採れる『豆』のいろいろ図鑑」(農林水産省HP http://www.maff.go.jp/j/pr/aff/1012/spe1_01.html)

(こばやし なつみ)