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コンビニおにぎり 人気の定番具材はツートップ 2020年の注目ポイントとは

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

もはや定番となった「健康志向」 コラボおにぎりにも注目が

 また、定番になっているのは具材だけでないという。近年のコンビニは、手軽でおいしいだけでなく「健康志向」も重要なキーワードとなっている。特におにぎりでは、スーパーフードと言われるもち麦や、食物繊維豊富な雑穀米などを使用した商品が目立つ。

 調査によると、セブン-イレブンでは2020年の注力ポイントに「健康感のある雑穀米などを使用した商品を開発予定」と回答。ファミリーマートでは、前年度に引き続きスーパー大麦を中心とし、定番具材であるしゃけやシーチキンマヨネーズなどもスーパー大麦シリーズで展開予定。ローソンではもち麦を使用したおにぎりを継続する他、5月から新シリーズ「まぜおにぎり」として「5種雑穀の柴漬ひじきおにぎり」の販売を開始している。

 さらに、昨年度はメーカーとのコラボ商品も続々と登場し、注目を集めた。セブン-イレブンの「ペヤングそばめしおむすび」やファミリーマートの「味覇チャーハン」、ミニストップの「牛角カルビめし(カルビ専用ごはん風)」、ローソンの「チキンラーメン ローストしょうゆ風おにぎり」などが販売されている。

 おにぎりの値引きで集客増を目指す従来のやり方に加え、おにぎりそのものに話題性を持たせ、認知や集客を狙おうとする各社の考えが垣間見える。

各社「食材」をこだわる傾向に ますます質が向上

 今回の調査で、各社ともにおにぎりの品質を高めるため、お米や具材など「食材の質」に注力していることが判明したという。特に、おにぎりの味全体を左右するメインであるお米は、さらなるおいしさを追求する傾向にあるようだ。

 セブン-イレブンでは、お米への負荷を軽減させる精米を可能にした精米機を開発。また、海苔の焼き方や産地にもこだわり、より「家庭で作るお母さんのおにぎり」に近付けられるよう「進化」させるとのこと。また、雑穀米などを使用したおにぎりの開発にも着手するようだ。「おいしいお米に対するお客様ニーズは継続しており、さらに品質を高めた商品を開発予定」と回答している。

 ファミリーマートでは、2019年度に「塩麹熟成鮭はらみ」や「熟成さば」などこだわりの食材を使ったおにぎりが好評だったことを受け、さらに品質を向上させるためにお米や海苔の選定、具材の調理方法などの見直しを行うという。また、明太子やイクラを使った「魚卵づくし」やタケノコを使った「たけのこづくし」など、その食材を好きな人におすすめの「づくし」シリーズを発売開始。食材本来の味を楽しめる商品を開発していく予定とのこと。

 ミニストップでは、炊飯時の調味液や炊飯油を工夫して粒立ち良くふっくらとした炊き上がりになるよう、ごはんの製法に注力するようだ。

 最後にローソンでは、主力商品である「手巻シリーズ」「金しゃりシリーズ」の品質向上にさらに注力。「海苔は手巻シリーズと金しゃりシリーズで産地の異なる海苔を使い分け、お米は厳選した国産米をブレンドし粒立ち良くふんわりとした食感に。引き続き、主力商品の食材にこだわり、品質を追求する」としている。

 2020年~2021年は各社、お米の選定や精米方法、海苔の使い分け、具材の品質などを見直し、定番おにぎりの品質をさらに高めて販売する動きが予想される。

(Hint-Pot編集部)