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エアコンの温度設定で揉める夫婦たち 離婚危機に発展するケースも 「夫への愛情温度は反比例する」
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妻からの提案で寝具に工夫する夫も
一方、夫側の意見も聞いてみました。千葉県在住の諒一さんによると、寒がりな妻に合わせて、エアコンを常時28度の設定にしているそう。
「おかげで、会社から帰ってくると家の中の方が暑かった、なんてことがザラにあります」と、少々疲れ気味な表情。
諒一さんから別の部屋で寝ることを提案したこともありますが、妻に拒否されてしまいました。そこで、クリップ式の小さめな扇風機を購入。自分だけに向けて風を送りながら寝るようにしましたが、翌日、音がうるさいと扇風機を撤去されてしまったことも。
そのため、毎年夏は朝起きると汗まみれで、疲れが取れず毎日寝不足のような状態に。時々、朝4時に起きて早めに出勤し、始業まで3時間ほど職場のソファで眠るようにしているそう。
「妻は早朝に出勤する私を訝しんでいますが、快適に眠れる3時間が幸せすぎてやめられません」
こうした意見が多い中、ちょっとした工夫で夫婦不和を解消しているという男性も。
「エアコンの温度設定に対するバトルは、どこの家でもあることなんですね。うちの会社でも毎年、話題に上ります(笑)」と朗らかに話すのは、埼玉県在住の太郎さん。
妻の勧めもあり、寝具をすべて接触冷感タイプのものに変えているそう。また、とても暑い夜は「氷枕」で首の後ろを冷やしながら寝るようにしているのだとか。
互いの健康のためには女性からの歩み寄りも必要不可欠!
一説によると男女の体感温度の差は3~5度あるといいます。つまり、女性が28度でちょうど良いと思っても、男性は25度で快適と感じるということ。暑すぎて寝汗をかくような状態で寝てしまうと、睡眠中に脱水症状を起こしたり、熱中症になってしまったり。重症化してしまうと、体内の水分不足により血液の流れが滞り、脳梗塞や心筋梗塞を起こしてしまう可能性も。
寒い中で我慢しながら眠るのもよくありませんが、「寒いから!」「身体に良くないから!」と一方の意見を押し付けても何の解決にもなりません。
別々の部屋で寝るとしたら、他にコミュニケーションを取る時間を設ける、一緒に眠ると決めた場合には、暑いと感じる方が機能性繊維を使った寝具を使用したり、寒いと感じる方が長袖長ズボンのパジャマを着るなどして体温を保ち、快適に眠れるよう工夫をすることが必要と言えそうです。
寝付きが悪くなると、夫婦お互いのパフォーマンスが落ち、仕事で失敗してしまったり、夫婦喧嘩をしやすくなったりしてしまうもの。たかがエアコンの温度設定、されどエアコンの温度設定。快適な睡眠のために、幸せな家庭を維持するために、まずは夫婦でしっかり話し合うのが大切であることを、お忘れなく。
(和栗 恵)